▼買い物するのは誰でしょう?
先日、自宅から少し離れた大型SCに行った時のことです。
エスカレーターで3Fの家庭用品のフロアに上がっていくと、何か大きな違和感が・・・。確かに前回来た3月の時とはずいぶん売り場の印象が変わっています。
今までも、よく売り場のレイアウトが変わっていることがあって、たまにしか利用しない私は、いつも目的の商品を探し当てるのにウロウロするのですが、今回はそれとは違っていました。
一番に気が付いたのは、以前のようにフロアの見通しが利かなくなっていたことです。商品陳列棚の背が高くなっていて、商品アイテム数は増えているようですが、以前の売場に慣れている目には軽く圧迫感があります。
ただし、店舗側もお客様の不便を解消するために、以前にはなかったレジの場所を示すサイン類を増やしており、それなりの配慮は感じられました。
売場の効率を上げるためには、これも仕方がないことかと、私なりに納得はしたのですが、すぐそばで買い物している70代後半と思われる女性の様子が気になったので、少し観察してみました。
その女性は商品を手にして、売り場をうろうろしており、明らかにレジカウンターを探しているようでした。
日本人の70代女性の平均身長は約150cmくらいです。私もその女性と同じくらいの高さに目線を下げて売り場を見てみると、「→レジはあちら」のサインや、レジの場所を示す「¥」のサインは、什器の陰に隠れてしまい、全く見えない状態でした。
身長165cmの私なら、天井近くに大きく掲げられたサインは良く見えましたが、平均的なシニア女性の身長では全く見えません。
商品を購入する際の選択肢が増えることは、お客様にとっても嬉しいことだとは思いますが、それによってお客様が買い物にストレスを感じたり、気持ちよく買い物ができなくなってしまうのでは本末転倒のような気がするのは私だけでしょうか?
★今回のポイント
売り場づくりは、必ず買い物するお客様の目線でストレスがないかどうかを確認して行ないましょう。