歌舞伎座のサービス精神

 リニューアルオープンした歌舞伎座に行ってみました。
お芝居のチケットは持っていなかったのですが、まずは施設のウォッチングです。
といっても、劇場の内部には入れませんので、見られるのは地下の木挽町広場と5Fの歌舞伎ギャラリーです。

木挽町広場は、以前は劇場内にあったようなショッピングスペースが、地下鉄の出口から直結のオープンスペースとなっており、歌舞伎を見ないお客様も雰囲気を楽しんで買い物ができる場所になっています。

地下鉄の出口から直結の「木挽町広場」

特徴は、歌舞伎座の雰囲気を大事にしながらも、好きな飲み物などを用意して観劇をしたいお客様のためにコンビニがあることです。
お芝居を見る前にお弁当を買う人、和雑貨や老舗の和菓子を買い求めるのが目的の人と、さまざまなお客様がいらっしゃいますが、私のように、「何となく覗きに来てみた」という人も多いようでした。

20分程度、列に並んで大型エレベーターで5Fに上がり、ギャラリーに入場してみました。
展示内容は期待以上のものではありませんでしたが、映像による新しい劇場内部の案内、屋上庭園から4Fに降りる五右衛門階段が見所でしょうか。

私が一番素晴らしいと感じたのは、ギャラリーの動線に、劇場内を直に見学できるブースが用意されている事です。
黒の二重カーテンで仕切られ、前面はガラス張りのブースですが、今、上演されている芝居、客席の様子が1分間だけ見学できます。

ギャラリーの出口で希望者に見学予約券を配布しており、ブースの出入りにはスタッフが2名付いて、お客様を丁寧に案内しています。
当然、構造的にこの建物を設計する段階から組み込まれていたはずで、「これぞ、歌舞伎座のサービス精神!」と感じました。

それと同時に、見た人に「次回は絶対、お芝居を観に来るぞ!」と100%思わせる、すごい集客の仕掛けだと思いました。
ただし、この見学予約券は常に配布されている訳ではなく、お客様が混雑している時などには配布していないのが残念ですが。

正面の印象はほとんど変わりません

 

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