お通夜での出来事

 昨日、親しくお付き合いをしていた友人のお通夜に参列しました。

町雑誌作りなど、地域に密着した仕事をしていた女性のお通夜は、思いもかけぬほどの人数の参加者が並びました。
その大勢の参列者をなるべくスムーズに進めるために、葬儀社のスタッフが、「2名ずつ並んで焼香をお願いします」と声を掛けていました。

やっとご焼香の順番が回ってきた時、私の前の方が一人、少し長めに手を合わせていました。
片方の焼香台が空いていたので、私が前に進もうとすると、焼香台の前を仕切っていた葬儀社のスタッフから「待て!」と声が掛かりました。

「待って!」と言ったつもりだったのかも知れませんが、いずれにしても、その場には不似合いな声掛けでした。
私はその声掛けをきいた途端、せっかくの故人とのお別れの場が、すっかり形式的な儀式の場になってしまったように感じました。

葬儀社スタッフにとっては、スムーズに美しく儀式を進める事が大事なのかも知れませんが、参列者の気持ちはどうなるのでしょう?
お蔭で何か心残りなお別れになってしまいました。

葬儀のプロならば、参列者の気持ちに沿った、その場にふさわしい声掛けができて当然のはずです。

短時間であっても、参列者が気持ちを込めて故人の冥福をお祈りできる環境をきちんと整えてこと、プロの葬儀スタッフではないでしょうか?

アジサイの季節になりました

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