ひさびさに百貨店に行きました。
特に買い物は無かったのですが、しばらくぶりにウォッチングです。

丁度、バッグ売場ではタイムセール！
男性スタッフが慣れた調子でお客様を集めています。

「皆様お待たせしました！たった今、商品が到着しました。これだけの商品がこのお値段で出ることは、めったにありません！！」
この声を聞いた中高年の女性達が、どんどんワゴンに集まって来ます。

ここまでは、ありがちな光景だったのですが、その次のセリフで唸りました。
「せっかくのお買い得商品！どうぞ、お友達やご家族の分までお求めください！！」
（いかがでしょう？ではないのです！）

すると、見る見るお客様たちはバッグを２個、３個と抱えはじめました。まるで催眠術のようです。
確かにお買い得の商品ではあったようですが、それにしてもすごい！！

普段、私達は店舗に入ると、特別な目的がある場合を除いては、無意識に自分が使う物を選んでいます。
「自分のため」が最優先です。
そこに、「お友達やご家族のため」という選択肢が投げかけられると、お客様は別の視点が持てるようになります。

「自分には似合わないけど、妹なら似合いそう」「私の好みではないけど、友達が好きなデザイン」「プレゼントに丁度良さそう」となるわけです。

ちょっとしたキッカケを与えて、お客様の楽しみを増やすのも接客サービスの技術です。

 

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↑　明日は節分。ペットショップの店頭にもワンちゃん用の「福豆セット」を見かけました。