記憶に残るティールーム

3月に入って、そろそろお花見が話題になる頃となりました。

この時期になると、必ず思い出すティールームがあります。
それはある都内の美術館の中にあるお店です。

数年前の桜の季節、展覧会を見終わった後に少し休憩したくなり、遅めのティータイムでそのお店に入りました。
一人で入店した私を、女性スタッフが席に案内してくれましたが、その時の場面が印象的でした。

「丁度、桜並木がよく見えるお席が空いておりますが、いかがでしょうか?」と満面の笑みで、案内があったのです。スタッフ自身、お客様に桜並木の景色を紹介することが、とても嬉しそうでした。
もちろん、私の返事は「ぜひお願いします」でした。

案内された席は、広々としたガラス窓に面しており、遠景ではありましたが、満開の桜並木がよく見えました。

紅茶が出てくるのを待つ間も、景色を見ながら静かな店内でゆったりとした時間を過ごすことができて、私にとって最高のティータイムでした。

あの時はタイミングの良さが偶然に重なってのことで、実際には同じティールームに行っても、いつも最高のティータイムになるとは限らないと思います。
でも、良い記憶は長く私の中に留まっていて、桜の季節になると、またそのティールームに行ってみたくなります。

あの時のスタッフはもういないと思いますが、今年も日にちと時間を選んで、行ってみようかなと思っています。

 

 

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