◆「人生ラスト10年問題」を考える

「人生ラスト10年問題」がクローズアップされています。人生70年をイメージしていた 私たちの上の世代(戦前・戦中世代)が、寿命が急速に伸びたために、医療・介助の生活を平均10年余儀なくされて、不本意な気持ちで亡くなっているという問題です。

 

なぜ、このような大変な問題が起きているのでしょうか? それは、長生きリスクの存在を知らず、そのため人生の長期化に対する健康リテラシーを身に付けなかったからです。

 

「栄養吸収率の変化」についての知識と対応策も、健康リテラシーの一つです。

 

 

40歳を過ぎるとは、栄養を吸収する能力はガクンと落ち、野菜や魚をしっかり食べても、ピーク時に比べて半分も身になりません。それに肉を控える傾向もあり、ビタミン・アミノ酸・ミネラルが足りず、「隠れ栄養失調」の状態になり、「隠れ代謝異常」の状態を引き起こしているのです。

 

(※吸収されないビタミン・アミノ酸・ミネラルや脂質は尿や便として体外に排出されます)

 

その一方で、糖を吸収する能力は落ちません。それなのに、人工甘味料が入った果汁ジュースや野菜ュースを健康のためと毎日飲んだり、糖たっぷりのざる蕎麦をヘルシーだからとせっせと食べて、「隠れ高血糖」の状態になっているのです。これは自分で膵臓を痛めている状況です。

 

余ってしまった糖質は、中性脂肪に形を変えて体内に溜まっていきます。男性も女性も中年で下っ腹がポッコリ出るようになるのは、脂っぽいものを食べるからではなく、糖質の多いものを飲んだり食べるするからです。この「隠れ内蔵脂肪」の状態は、インスリンを浪費して膵臓を更に弱めます。

 

こうした「隠れ」状態を知らずに続けると、医療・介助の生活になってしまうのです。

 

 

隠れ栄養失調で、例えばアミノ酸・ミネラルが不足すると、筋肉や骨をまともに作れないので、ロコモや骨粗しょう症になり、介助の生活に。それに隠れ代謝異常で、細胞の新陳代謝がうまくいかないと、メタボリックドミノでさまざまな生活習慣病を引き起こします。

 

(※メタボリズム=新陳代謝、メタボリックシンドローム=代謝異常症候群の意味です。メタボリックドミノとは新陳代謝の異常がドミノ倒しでさまざまな生活習慣病を引き起こすことです。つまり生活習慣慣病は「新陳代謝の失敗作」なのです)

 

隠れ高血糖や隠れ内臓脂肪で、膵臓を弱らせてインスリンが出なくると糖尿病と合併症に、認知症も引き寄せて、医療の生活に。

 

(※「人は血管から老いる」と言われるように、血管を守ることが健康の基本。血管を糖化・酸化=ベタベタ&ボロボロにしてしまう血糖値を制することが一番のポイントです)

 

医療・介助生活になる年齢が、男性71歳、女性74歳。イメージしていた人生70年ならこんなことにはならなかったのに!今では、平均寿命は男性81歳、女性87歳です。

 

そのため人生の終盤に、買い物や入浴が自力でできなくて誰かの介助をいつも必要としたり、場合によっては、ボケて徘徊するようになったり、病院や施設のベッドで天井を見つめながら過ごすことにも。

 

それに、医療も延命の分野は得意なのですが、健康に長生きする分野はまるで不得意です。医者自身だって、自分の健康寿命を思うように伸ばせないのが現実です。このままでは、私たちの世代は「人生ラスト20年問題」を抱えることにもなりかねないのです。

 

健康リテラシーを身に付けて、健康を自分で守らなくてはなりません。

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