◆令和第四弾:人材育成会社として「不調・老化・病気」をリスクマネジメントする
「人生100歳時代」に向かっています。でも多くの人は、「平均寿命は、女性87.26歳/男性81.09歳じゃない。人生100歳時代なんてまだ遠い先のことでしょ」と思っているようですが、そうではありません。
厚労省および国立社会保障・人口問題研究所が2018年公表したデータでは、2020年に50歳になる1970年(昭和45年)生まれ以降の女性は、「“65歳まで生きれば”、3人に2人が90歳に到達する。さらには5人に1人が100歳に到達する」となっています。
このデータに、現50歳が90歳になるのは40年後という時間経過の視点と、100歳時代に向かっているという方向性を加えると、私達ミドル世代は、「65歳まで生きれば、女性は95歳まで、男性は90歳まで生きる」という前提で、人生を再設計すべきだということが見えてきます。
ここで、新たに生じるリスクが、平均寿命と健康寿命の “差の拡大” です。平均寿命は、単純に「寿命そのものの長さ=生きる期間」ですが、WHO(世界保健機関)が2000年に提唱した健康寿命は、「医療や介護を必要とせず自力で日常生活を送ることができる期間」=体と脳の耐久年数のことです。
この健康寿命は、女性74.79歳/男性72.14歳なので、「平均寿命-健康寿命」=「病院通いや入退院を繰り返したり、日常の買い物や洗濯・掃除ができなくて、いつも誰かの手を煩わせないと生活できない期間」は、女性12.47年/男性8.95年にもなる ―― これが、“長生きリスク” と言われるものの本丸です。お金の問題よりも大きいのです。
そして、知っておくべきなのは、「医療技術の進化で平均寿命は伸びているが、健康寿命はなかなか伸ばせていない」という現実です。日進月歩で進化する医療技術というのは、いわば “延命技術” でもあるので、WHOは「平均寿命-健康寿命」= “延命期間” と定義しています。
つまり、平均寿命と健康寿命の “差” は、「医療や介護によって延命させてもらっている期間」だと言っているのです。私達は、この本質を突いた指摘を、しっかり受け止めるべきです。
そして、ここでも、時間経過の視点を持つと、新たに生じるリスクが見えてきます。健康寿命を伸ばせなければ、私達が80代・90代になる頃には、WHOのいう延命期間は、女性で20年に、男性で18年になっていくのです。長生きリスクの拡大です。
拡大しようとしている長生きリスクを解消すること ―― つまり、健康寿命=「体と脳の耐久年数」を伸ばすことについては、医療や医者は対応してくれません。
というのも、医療や医者は患者を治療するのが本業であり、「健康な状態を伸ばす」ことは専門外 ―― 私達が自分で考え、自分で対処するしかない。この点については、医者だって、私達と同じ立場です。一般人より寿命が10年短いのが医者の相場だから、うまく対処できていないのです。
そこで、企業研修でやっている、「問題発見・問題解決」の手法を使うことが効果的です。
1.問題発見
■健康寿命の足を引っ張る原因=「問題」は何か? それは間違いなく、不調・老化・病気です。
■現代の病気のほとんどは、根治させるのが難しい生活習慣病です。糖尿病やがん・認知症に代表される生活習慣病は、名前が示すように “生活習慣の病” で、その原因は、自分の “生活習慣”。そして、20年以上かけて発症する生活習慣病の前段階の不調・老化も、その原因は自分の “生活習慣” です。
■そして、“生活習慣” には、『食』習慣、『思考』習慣、『行動』習慣がありますが、不調・老化➡病気(生活習慣病)の原因は、精神疾患を除けば、『食』習慣の占める割合が圧倒的に大きいというのが定説です。
■では、『食』習慣のうち、何が問題なのでしょうか? それは、「体と脳を動かすエネルギー源」および「体と脳の細胞を作り替える原材料」になる栄養素の過/不足なのです。
下の図をご覧ください。
2.問題解決
(1)最大の原因:糖化
●《糖化》を防ぐことが、最大のポイントです。少し前までは、体をサビさせる酸化(活性酸素の発生)が重視されましたが、近年の研究で、「血糖値スパイク➡糖化➡AGE(終末糖化産物)の発生」こそが、不調・老化・病気の元凶だということが、突き止められています。
●食べ物が美味しくなった分だけ、糖質が多く含まれるようになり、「野菜カレー」一皿や「ざるそば」一枚でも、血糖値の急上昇・急降下=血糖値スパイク(別名:ジェットコースター血糖)を起こしてしまいます。そのため、誰もが、糖化リスクを防ぐ必要があるのです。
●以前からも、高血糖が「糖尿病性腎症(人工透析)・糖尿病性網膜症(失明)・神経障害(えそ)」をもたらすことは知られています。それに加え、糖化によって「皮膚のトラブル・骨粗しょう症・脳梗塞・心筋梗塞・認知症・がん」が引き起こされることが、近年解明されたのです。
●しかし、糖化リスクの怖さが知れわたっていないため、2人に1人が「がん」、3人に1人が「MCI・認知症」になっているのが現状です。認知症が「別名:脳の糖尿病」と呼ばれるようになり、先進のPET検診で、がんの唯一のエサ=糖を使ってがん細胞を見つけようとしますが、本来の解決策は「防ぐ」=ならないことなのです。
(2)二番目の原因:新型栄養失調
●土壌の劣化や連作障害により、野菜に含まれる、ミネラル・ビタミン・フィトケミカルが格段に低下しています。そのため、飽食の時代でありながら、“新型栄養失調” という新しい生活習慣病が生まれ、ビジネスパーソンの間に広まっています。
●というのも、体と脳のなかでは、日々、数千億個の細胞が入れ替わって(新陳代謝されて)いて、ミネラル・ビタミンがこの新陳代謝をサポートしています。でも足りないと、新陳代謝に失敗して、「新陳代謝の失敗の積み重ね」という側面を持っている生活習慣病を招いてしまいます。
●現代の食環境を考えると、何らかの方法で、天然のミネラル・ビタミンを日々補充するしかありません。そういう時代になっているのです。
こういった背景を受け止め、《糖化》と “新型栄養失調” を防ぐことを目的として、大学や専門メーカー・栽培者と協働で開発したのが、100%天然サプリメント〈桑快100〉です。
人材育成会社としてビィ・ステーションは、専門分野でもある「問題発見・問題解決」の手法を使って、健康寿命=体と脳の耐久年数を伸ばし、Well-being(健康で幸福な度合い)を高めていくことを支援しています。