◆PPKを実現する7つの要点(1/3)
人生百歳へ向かう中で、私たち現代人は、長生きを「喜ばしいこと」にできるか、それとも「厄介なこと」にしてしまうかの岐路に立たされています。
ほんの一昔前まで人生70歳だったのが、今では90歳は当たり前。しかし、肝心の「体と脳の耐久年数」(健康寿命のことです)は生涯寿命に追いつかず、10年以上も遅れをとっています。誰もが抱えている、この「長生きリスク」をどうやって戦略的・科学的に解決するか、あなた自身も問われているのです。
下の図をご覧ください。これが、私たちの前に立ちはだかっている現実であり、日本人の平均的な姿です。PPK(ピンピンコロリ)できる人はたった1割という現状を取っ払って、長くなった人生を満喫するためのキーワードが「ドミノの1枚目を倒さない」です。
これから7枚の図を使って、長生きリスクを解決して、PPKを実現する方法を提示したいと思います。
1枚目は「体の仕組みと新陳代謝の関係」です。ここを押さえれば、「健康とは新陳代謝がうまく機能している状態」で、40代を過ぎても「体と脳は1年単位でレベルアップできる」ことが理解できます。
2枚目は「栄養が果たす4つの役割」です。多くの人は食事のことを、エネルギーを補給するとか、お腹いっぱいになればいいと思っています。そのためか、炭水化物や脂肪主体になり、新陳代謝に欠かせないミネラルと酵素が圧倒的に不足し「隠れ栄養失調」状態になっています。皮肉なことに、飽食時代に栄養失調(正式名:新型栄養失調)です。
また栄養をとっても、その日に使わなかった分は排出される水溶性ビタミン、9種類全部揃わないと機能しない必須アミノ酸も、毎日過不足なく摂取しなければなりません。
3枚目は「生活習慣病が増える理由」です。40代以上になると、「特定栄養素の不足」と「栄養吸収率の半減」の掛け算で、「隠れ栄養失調」状態になり、代謝異常症候群のメタボリックシンドロームを引き起こします。この1枚目を倒すと、メタボリックドミノが始まるのです。
そして、あらゆる生活習慣病は「新陳代謝の失敗作」であることを知っておいてください。
次回はこの続き、2/3です。