◆食習慣が「人生の良し悪し」の土台に

多くの人は、食べものは、自動車にとってのガソリンと同じで、エネルギー源だと思っています。しかし、実はそうではありません。

確かに、炭水化物(糖質)、肉や油もの(脂質)はエネルギー源になりますが、アミノ酸やミネラル、ビタミンや酵素は違います。私たちの体を作り直す役割を果たしています。

1年振りに会って、「お変わりないですね」と言われても、あなたはまるで変わっているのです。体の細胞はすっかり替わり、現在のあなたは細胞的には1年前のあなたとは別人になっているのです。

 

新陳代謝の早い遅いはあります。腸や胃の細胞は4から5日、皮膚や子宮の細胞は28から30日ですが、骨や脳の細胞も、体じゅうの細胞は一つの例外もなく、1年でほとんど作り替えられます。

私たちの細胞はすぐ酸化し、糖化し、摩耗します。だからそうなる前に、先回りして、「古い細胞を壊す、新しい細胞を作る」という新陳代謝を絶え間なく行っているのです。新陳代謝(英語名metabolism:メタボリズム)ができなくなれば、死。これが、生命活動なのです。

 

昨年12月リリースされた槇原敬之のアルバム「Believer」に、You are what you eat.という曲があります。「日々食べるものが自分を作るように、日々の生き方が明日の笑顔を作る。だから、今日からスタートしよう」というメッセージソングです。

You are what you eat.は西洋のことわざで、直訳すると、あなたが食べたものがあなた自身です。食べたものが君になる――健康は食べもので決まるという意味で、「自分の体の一部になってもいいものを食べなさい」と子供にしつけます。

新陳代謝に「良い食習慣」にシフトすると、1年後、体と脳は細胞レベルで向上します。体の質や脳の質だけでなく、心の質や人生の質も高まるはずです。

 

では、良い食習慣とは何でしょうか?
それを考える前に、次の2つを再確認ください。

 

1. 私たちは、体のあらゆる組織で、新陳代謝を行っているからこそ生きていける。
2. 新陳代謝を行うためには、さまざまな栄養素とその必要量が不可欠である。

そして、このことも意識してください。
私たちは単純に、食事を、エネルギーを補給するとか、お腹がいっぱいになればいいと思っている。だから、太っているけど栄養が足りていない――「新型栄養失調」が増えているのです。

牛丼やラーメン、コンビニ弁当やファーストフードは、美味しくて、安くて、早いです。冷凍食品や加工食品は、調理が簡単で、日持ちします。しかし、新陳代謝に欠かせないミネラルと酵素が圧倒的に足りません。

食習慣の現状を図にしました。この現状を踏まえ、次回は、良い食習慣へシフトする戦略についてお伝えます。

 

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