◆45歳が生活習慣病のスタート地点

前回の豆知識では、「40代以上のほとんどの人が未病(=病気の予備軍)なのに、現行の医療保険制度では治療の対象にならないため、そのうち発病して病院通いに。そうならないため、未病段階のうちにセルフケアして健康に戻すことが大事です」と書きました。
では、どうやってセルフケアすればいいのか? 具体的な方法が分からないと不安です。
でも、その前に今回は、「なぜ40歳を超えると未病になるのか?」「未病の正体は何か?」ということを考えます。
「自分の健康は自分で守る=セルフケア」は継続しないと意味がありません。継続するには、現在の自分を知り、未病の正体を掴み、セルフケアの方法を知り、未来の自分をイメージして、それに向かっていくことが大切なのです。
親にもらった丈夫な体のおかげで健康でいられるのは人生の前半、つまり45歳までです。「40歳過ぎたら自分の顔に責任を持て」というリンカーンの言葉は、「人生を折り返すと、自分の過去、自分の未来、両方を意識して生きていく心持ちが顔に表れる」というのが現代的な解釈だと思います。
生活習慣病になるリスクが高まる年齢は40代から、生活習慣病一丁目一番地のメタボ健診も40歳からです。そして、このメタボ予備軍が未病(1)です。未病(2)がロコモ予備軍、未病(3)がMCI予備軍。ちなみにMCI(Mild Cognitive Impairment)は軽度認知障害のことです。
下の図をご覧ください。全てはメタボ予備軍から始まり、ドミノ倒しで様々な生活習慣病を引き起こします。特に注意しなければいけないのは、「高血糖・うつ状態→MCI→認知症」「ミネラル不足・骨量減少→骨粗しょう症→寝たきり」という流れです。
生活習慣病は、名前の通り「生活習慣の病気」です。しかも時間をかけて、黙って私たちを追いこむのでサイレントキラーと呼ばれる難敵です。
でも、基礎がしっかりしていれば大丈夫です。後半人生に入った45歳から60歳までの「生活習慣=思考習慣・行動習慣・食習慣」が、とりわけ75歳からの良し悪しを左右します。
この時期に改めて基礎固めを考えてみて下さい。

 

 

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