◆45歳からのダイエット(1/4)

現状の日本では、20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上あると推定されています。このように、人生がどんどん長くなっているため、人生80年時代の健康常識では対応できなくなっています。

このままでは、私たちは高齢期に入って、糖尿病や認知症に代表される生活習慣病、別名「長生き病」と呼ばれる病気を発症して、10年以上の「医療・介助の生活」を余儀なくされることも推定されています。

でも原因が分かれば対策も見えてきます。糖尿病も認知症も、長い期間をかけて潜行し、満を持して表面化しますが、その原因のほとんどは「内臓肥満」と「高血糖」です。そして、それは45歳頃から始まっているのです。

逆に言えば、45歳頃から、内臓肥満と高血糖をピンポイントに防いでいけば、糖尿病や認知症などの生活習慣病を発症せず、医療・介助の生活にならなくて済む確率が向上するということです。

そのため45歳を過ぎたら、ますます進む長寿化に対応できる『先を見据えた健康戦略』を身に付けて対応することが何よりも大切なのです。そこで今回は、ダイエットの観点から健康戦略を考えます。

ダイエット(Diet)というと、痩せることや減量をイメージしますが、実はそうではなく、本来は「健康的になるための生活スタイル」を意味します。

そこで「45歳からのダイエット」は、将来、高齢期に入って医療・介助の生活にならないための「健康的な体型・体質」を作ることを目的とします。

まず、運動だけのダイエットでは結果を出せないことを知ってください。1キロ落とすには7000キロカロリー消費する必要がありますが、それはフルマラソン2回分です。体重60キロの人が1時間ランニングして500キロカロリー、1時間泳いで400キロカロリーがせいぜいなのです。

もちろん運動をすれば体重はそれなりに落ちますが、そのほとんどは水分が汗として出ているのであって、いわば一時的な脱水状態。体が欲する水分を補給すると体重は戻ります。サウナで汗をかくのと基本は同じです。

それに45歳以上に激しい運動は禁物。膝や関節を痛めてしまいます。厳しい食事制限もノーです。必要な栄養素まで枯渇させてしまい、痩せるというよりもやつれるし、リバウンドすると体質は以前より劣化してしまいます。

では、ダイエットを成功させるにはどうすればいいのでしょうか?

それは、自分がなぜ今の体になってしまったのかを見つめ直し、その原因に対して科学的にアプローチすることです。

結論から言えば、45歳からのダイエットは「食習慣8割、運動習慣2割」で可能です。もちろん有酸素運動(緩急のウォーキング)や無酸素運動(スクワット・腹筋などの軽い筋トレ)は必要ですが、まず8割を占める食習慣を改善することが結果を出す近道なのです。

太る原因の80%は「食べる内容と食べ方」です。何をどのように食べるかという食習慣の改善以上に効果的なダイエット法はありません。そこに必要な分の運動習慣を加えるのが科学的・総合的なアプローチなのです。

次回は、「なぜ太るのか」「どうすれば太らなくて済むのか」について。

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