◆ “国民病” の原因は血糖値スパイクだった

現代の “国民病” は「がん、心臓病、脳卒中」の三大生活習慣病と、近年急増している「認知症」です。そして、これらの病が、日本人の健康寿命を大きく縮めています。

 

でも、幸いにも最新科学が、この国民病の原因を突き止めてくれました。

 

 

“血糖値スパイク” の存在自体は、以前から専門医の間で知られていましたが、あくまでも「糖尿病の前段階」の位置づけで、「放置すると糖尿病になってしまうので、進行しないように気をつけなければいけない」という程度の捉えられかたでした。

 

ところが最新の科学が、血糖値スパイクは、糖尿病の合併症とは異なる、「新たな合併症を引き起こす」ことを突き止めたのです。なんと、この新たな合併症が、一見血糖値とは無関係に思える、「がん、心臓病、脳卒中、認知症」、つまり現代の国民病です。

 

そして血糖値スパイクが、3つの悪さをすることが分かってきました。

 

(1)酸化: 活性酸素を生み出して、血管を痛めつける。

(2)糖化: AGE(終末糖化産物)を生み出して、それが脳や全身にばらまかれる。

(3)内臓脂肪化: 糖が脂肪になり、悪玉物質を出して血糖値スパイクを悪化させる。

(※男性も女性も、下っ腹がちょこっと出てくる “ポッコリお腹” になると危険信号!)

 

日本人の死因は、1位がん、2位心臓病、3位肺炎、4位脳卒中ですが、死因1位と2位と4位の発症に、血糖値スパイクが関わっているのです。

 

この20年、30年にわたって、上位を独占している「がん、心臓病、脳卒中」の三大疾患。直接の死因にはならないが、脳を壊してしまう「認知症」-――血糖値スパイクは、これらの病を引き起こす、とても恐ろしい存在です。

 

でも冷静に考えれば、この新たに見えてきた脅威を正しく知って、理解し、それを防ぐことに努めることができれば、健康寿命を飛躍的に伸ばせるということです。

 

次回は、「血糖値スパイクとは何者なのか?」について。

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