◆最強のがん対応策 (1/3)

 

がん大国だった米国は、「米国上院栄養問題特別委員会報告書」(通称:マクバガンレポート)を1977年に報告、米国科学アカデミーレポート「食物・栄養とがん」を1983年に発表、そして1990年からがん予防の国家プロジェクト「デザイナーフーズ計画」をスタートさせ、がん罹患率とがん死を減少させることに成功しました。

 

ハーバード大学がん予防センターの論文では、アメリカ人のがんになる原因は「食生活30%」「喫煙30%」「運動不足5%」です。科学的根拠に基づいて、食生活・喫煙・運動不足・飲酒の生活習慣を見直すことにより65%は防げると発表しています。

 

2人に一人がんになり、G7で唯一がん死が増えている日本ですが、その理由として、栄養とがんに対する知識が乏しいことが挙げられます。そのためアメリカ人より食生活の比率はもっと大きいと考えられ、さらにストレスを加えると、日本では四大原因(1)食生活 (2)喫煙 (3)運動不足 (4)ストレスで8割を占めると推測されます。

 

 

ところで人間の細胞は60兆個ありますが、その全ての細胞は1年以内に死んで、新しい細胞に入れ替わっています。日々数千億個の細胞が、もの凄いスピードで、コピーされ作り替えられているので、まれにコピーミスをしてしまい、健康な人であっても毎日5千個程度の異常細胞(がん細胞)ができています。

 

それを免疫細胞が “免疫力” を発揮して退治するのが人間の仕組みです。ただし退治し切れないと、がん細胞は「死ぬことなく」ひたすら増え続け、20年から30年かけて、1センチ以上に成長し、がん組織(正式名:悪性新生物)になっていきます。

 

ここで押さえておくポイントは、免疫細胞も食べた栄養素で作られるということです。

 

それに、がん細胞は増殖し続けるために、体内の栄養をどんどん取り込みます。奪われた栄養を補充しないと、栄養障害になってしまい、栄養不足の免疫細胞はがん細胞を退治できなくなり、新たながん細胞を増やすという悪循環に陥ってしまうのです。

 

そして、がん細胞を退治し切れなくなるのが40代からです。加齢と共に、細胞のコピーミスが増えるようになり、同時に免疫力も低下してくるので、日々発生するがん細胞を撃退できない。その結果60代70代になってがん組織が見つかるのが一般的なパターンです。

 

でも「四大原因を解消すれば8割は防げる」ということが分かっています。がんになりたくないのであれば、これを実行しないという選択肢はありません。

 

最大のポイントは「免疫力アップ」です。そのためには「40代からの栄養の摂りかた」「運動不足解消」「ストレス解消」を考えることです。

 

次回は、それでも見つかった際の治療対策、がんで亡くなるのを防ぐ方法について。

 

 

 

 

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