◆認知症にならないために取組む(2/2)

認知症は名前を耳にするだけでも怖くて嫌な存在です。しかし怖いからといって、避けてばかりもいられません。「うつ傾向」と「高血糖」が認知症になる二大原因だし、20年から30年かけて進行した後に発症するので、将来、私たちの誰もがなってもおかしくないからです。

この際、現状を掴んで、しっかり対応策を持ちましょう。

今回は、高血糖についてです。少し長いですが、お付き合いください。

 

血液中に糖が多い「高血糖」状態が長く続くと、糖が尿にも出るようになり、名前の通り「糖尿病」になります。

別名「サイレントキラー」と言われる糖尿病は音もなく静かに忍び寄り、進行すると糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎症という合併症を招いて、手足切断・失明・人工透析を引き起こす怖い病気です。

 

さらにそこに、認知症を引き起こすことが加わったのです。最新の医学研究では認知症と糖尿病との深い関係が明らかになり、認知症=「脳の糖尿病」と呼ばれることもあります。

 

そこで、糖尿病になる一歩手前の「高血糖にならない」「高血糖であればいち早く元に戻す」ことがより一層重要になっているのですが、とりわけ気を付けなければいけないのは40代以降の人たちです。下の図を見てください。

 

血液中の糖を身体じゅうの細胞に運んで、「体や脳を動かすエネルギー源に変える」、そして「血糖値も下げる」という働きをするのが、皆さんも一度は聞いたことがある、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンです。

このインスリンは、中年になってお腹周りに内臓脂肪が溜まるようになると機能が低下します。つまり、効きにくくなり、その分だけ多く分泌されるようになります。

 

このインスリンはインスリン分解酵素によって分解・排出されるのですが、多く分泌されるようになると分解・排出しきれません。たちの悪いことに、残ったインスリンは内臓脂肪を作るようになり、内臓脂肪が腹囲に加速して蓄積されていくことになるのです。

 

この内臓脂肪は高血糖・高血圧・高脂質という仲間を引き寄せます。医学界でこのメンバーは「死の四重奏」と呼ばれますが、あくまでも内臓脂肪が親玉です。

 

そして「高血糖」状態が長く続くと、膵臓が疲弊してしまい、インスリンを十分に分泌できなくなり、ついには糖尿病になってしまうのです。

 

一方で、インスリン分解酵素は、脳に溜まるアミロイドβも一緒に分解・排出する役割を持っています。インスリンが多く分泌されるプロセスでは、脳内でもインスリンが多くなるので、インスリンの分解・排出で手いっぱいになり、アミロイドβまでは手が回らなくなります。

その結果、脳内にアミロイドβが沈着していき、MCIそして認知症を引き起こしていくのです。

そのため、内臓脂肪を溜めないことが最も肝心なのですが、40代を過ぎると消化吸収力がガクンと落ちるので、どうしても溜まりやすくなります。

自分は肥満じゃないから大丈夫と思っていても、検査すると「じつは内臓脂肪だった」というケースも多く、とりわけ「ポッコリお腹」は危険シグナルだと思ってください。

 

ここでは、別名「内臓脂肪症候群」とも言われるメタボリックシンドローム(正式名:代謝異常症候群)から、高血糖や糖尿病へと進行し、やがてMCIそして認知症を引き起こすということを知っておいてください。

 

「メタボで高血糖の気(け)があるぞ」なんて笑ってはいられないのです。このまま放置していると、メタボでボケ=「メタボケ」という笑えない状況が待ち受けているのですから。

 

でも、ここに朗報があります。桑の新芽にDNJ(デオキシノジリマイシン)という成分があり、血糖値を下げる機能があることが分かったのです。

植物の中で桑だけに、しかも数百種類ある桑の中でほんの数種類の桑の新芽に見出されたのです。

そして東京農業大学と北海道薬科大学の共同研究により、機能の深堀りを進めています。本年9月にも神戸で開催された学会で、「熊本県産桑葉粉末の血糖値抑制作用:基礎及び臨床報告」を発表しました。

 

(社団)元氣人倶楽部・食効研究所は、2つのことをコミットしています。

1. ドクター仕様

医学的・栄養学的根拠をベースとし、ドクター仕様を基本とします。 

2.  産学協同

産学協同で、開発・・加工製品化・販売まで一気通貫で行います

これまで13年にわたって医療機関向けにやってきたので、ドラッグストア等では販売できませんが、これからは当ブログを通じて問題意識を共有された人たちに提供していきます。患者になる前の段階で対処する意義の大きさに気づいたからです。

十分納得されたうえで、社団HPの購入ページを通じて、ご活用いただければ幸いです。

認知症対策の締めくくりとして、最後に一言。

現代は「いざとなったら、薬や医者がなんとかしてくれる」という時代ではありません。寿命が大きく伸びたため、別名「長生き病」と呼ばれる病気が増え、現代医学もそれに対応しきれないからです。その代表が認知症なのです。

20年、30年かけて進行する認知症のスタート地点は40代、50代です。認知症にならないために、この時期から、二大原因の「高血糖」と「うつ傾向」を防ぐことが鍵です。その決め手は「オールインワンサプリで栄養保険をかける」と「ネガティブな感情を解消する」です。

認知症が増えている背景、体の仕組みや脳の習性など、現状を掴み、対応策が見えてきました。自分事、自分の問題ととらえ、まず始めてみることが何よりも大切です。

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