◆認知症にならないために取組む(1/2)

 

認知症になる典型的なパターンは「高血糖、うつ傾向からMCI」に、そして「MCIから認知症」へです。

そのため、認知症になりたくないのなら、「高血糖、うつ傾向にならない」、「高血糖やうつ傾向であれば、いち早く元に戻す」ことです。

これが最善の方法です。

 

下の図をご覧ください。

 

 

まず、「うつ傾向」について。

うつになる原因としては、「人間関係から来るストレス」「仕事上のプレッシャー」「自分を取り巻く環境の変化」が考えられます。これが過度に圧し掛かった時や、重なった時に、うつになると言われます。

 

その意味からも、変化の年代に当たる45歳から60歳は、誰もがいつ「うつ傾向」になってもおかしくありません。

出世の天井が見えて会社人生の終わりを意識したり、定年退職後の居場所のなさを怖れたり、子供が独立して夫婦二人の会話のなさに戸惑ったり、親の介護問題に直面して途方にくれたりと、自分の身に次から次へと「未知の変化」が襲いかかってきます。

そうなると、「だめだ、だめだ」「ああ、いやだな」「どうしたらいいか分からない」「くそ、腹立たしい」「ついてないな」「自分には能力がないのかも」「嫌われているのかも」「どうせ、ロクなことにならない」「いまさら無理だろう」・・・。

私たちは、このような大量のネガティブな言葉や感情を持ってしまいがちですが、脳はそれを真に受けます。脳はもともと、言葉や感情をそのまま受け取る習性を持っているのです。

脳は懸命に、その思いを実現するように働き、その通りの状況を作ろうと頑張ります。そうして、うつ状態を作り出していくのです。

でも、ネガティブな言葉や感情のほとんどは、根拠のない自分の思い込みや決めつけ、誇張された世の中の風潮や非論理的な言説に躍らせれただけです。

こんな自己否定を引き起こすような状況を脱して、ポジティブな言葉や感情の温かい世界に入っていくことです。この方法については、別の機会に説明したいと思います。

ここで、是非知ってほしいのは、うつの原因には、ストレスやプレッシャー、環境の変化だけでなく、「栄養不足」もあるということです

それに45歳から60歳は、女性も男性も、身体的な衰えだけでなく、更年期を迎え、ホルモンバランスが崩れて精神的にも不安定になりやすい時期です。それだけに、『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンに十分に働いてもらう必要があるのです。

下の図を見てください。 

 

 

うつは一つの病気としてあるわけではなく、「多様な原因が混在して起きる症候群」と理解されています。その多様な原因の一つとして、現在、世界的に重視されているのが「栄養不足」です。

そして、栄養素は総合力で働きます。それぞれが自分の役割を果たすチームビルディングで機能するので、どの栄養素が欠けても支障をきたします。

そのため、「栄養学・サプリメント」先進国の欧米では、オールインワン・サプリで「栄養保険」をかけ、安心して人生を楽しむという考え方が広がっているのです。

 

次回は、「高血糖」について。認知症対策を総合的に考えたいと思います。

 

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