■三本柱を回転させる
「人生をどう生きていくのか」ということを、自分に改めて問う時代になっています。人生が想定以上に長くなったため、この問いは10代の専売特許ではなく、成熟した大人たちの間で問い直さなければならないものです。
とりわけ人生の後半戦に入った40代後半や50代は、時代に取り残されないためにも、今すぐ、自分の生き方や働き方を見つめ直さなければなりません。
人生の中間点を折り返しても、いまだに他者との比較や競争によって、満足感や幸福感が左右されているようでは、『第一ピラミッド』の下山で遭難しかねません。
でも逆から見れば、他者と比べたり、張り合うという考え方から脱皮して、爽快に生きることを目的とする価値観を身に付ければ、自分自身の価値観で満足や幸福を味わえるということです。他者との比較ではなく、自分が主人公となって、真に人生を楽しめるのです。
そのために必要なのが、下記の三本柱です。この三本柱を回転していかなければ、後半人生を爽快に生き抜くことは難しいと思います。
では、いかにして、学び直す力,、自ら変わる力、没頭する力を身に付ければいいのか。40年、50年もの時間をかけて今の自分があるので、そう簡単には変われそうもない。それに、三本柱を繰り返し回転させないと、力は磨かれません。そこにジレンマがあります。
そうなると、それほど遠くなく、何度も通えるセミフォーマルな「学びの場」、気楽に関われ、個別相談もできる「インストラクター・メンター」、ディスカッションし、切磋琢磨し合える「仲間」が欲しい。でも、どこにもありません。
やはり自分で、必要な知識を集めたり、対話できる仲間を募ったり、メンターになる人を探したりと、試行錯誤しながら前に進めていくしかないのです。