■明治150年を迎える

新年おめでとうございます。今年は明治元年から150年、歴史の節目です。悲観から楽観へと転じるスターティングポイントにしたいものです。それにポスト2020まで残り2年、これからのThink & Actionが私たち一人ひとりの将来を決めると思います。

さて今年の正月は、お屠蘇を飲みながら箱根駅伝を最初から最後まで観戦。青山学院が復路の1区目に演じた逆転劇は鮮やかでした。他大学が対青学に照準を当てる中での戦略的な勝ちっぷりに、これまでとはひと味違った感慨に浸りました。

元ビジネスパーソンの眼に旧態依然と映った陸上界。独自の手法をぶつけ、変革してきた原晋監督。2004年に就任し、33年振りに箱根に復帰した2009年は22位に終わりましたが、その後着実に力をつけ、2015年に初制覇。それからの4連覇です。

改めて学ばせてもらったのは、折り返し地点からの思いっきりの良い切り替えと襷(たすき)をつなげ続けることの大切さです。それは私たちの人生も同じです。

動機には、自分の内側から湧いてくる「内的動機」(楽しさ、面白さなど)と外側から刺激を受ける「外的動機」(昇進、給料など)があります。社会人になり、20代、30代と年齢を重ねるにつれて内的動機から外的動機に向かう傾向にあります。

そして多くのビジネスパーソンは40代後半から50代前半にピークを迎え、目標喪失に陥りがちです。折り返し地点からは下り坂なので、これまでの足し算=積み上げの発想ではパフォーマンスを継続するどころか怪我を招いてしまいます。

引き算=積み下ろしへ思いきって転換することが将来を作ります。幸運にも時代も転換期。寿命革命(人生100年時代)、IT革命(AIとロボット)、グローバリゼーション(国境なき競争)が本格化するなか、新しい時代に合わせた学び直しが必要です。

学び直しをして、これまで積み上げて絡みついたものを削ぎ落として、社会人になった頃のワクワク感を取り戻します。内的動機が自分の中に蘇ってくれば、底力が出てきます。革新的な取組みをしていけば、山のふもと、次の山が見えてきます。

原監督も昨年4月から早大大学院スポーツ科学研究科で学び直しをして、次のステージへ向かおうとしています。そのため不在が多くなりましたが、かえって選手に真の自主性が生まれ、勝つための方程式が見えたのではないでしょうか。

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