■ “右肩下がり” の日本社会の中で、あなたは「右肩上がりの幸せな人生」を送っていけますか? (8)
さて今回は、《人生戦略》の第一項目(第一に押さえること)について。
質問します。あなたは、「自分は何歳まで生きる」と考えていますか?
「平均寿命」まで? 平均寿命は男性81.05歳/女性87.09歳(2023年)
です。でも、この平均値には「若くして亡くなる人」が含まれます。
「平均余命」もあります。65歳時の平均余命は、男性84.44歳/女性
89.30歳です。でも、この平均値には「65歳時点で病気を抱えている人」
が含まれます。「平均」という数値の “落とし穴” にハマってはいけない。
「平均寿命」や「平均余命」よりも、実際に「何歳で一番多く亡くなって
いるか」という『最頻死亡年齢』が現実的です。2020年(令和2年)の
『最頻死亡年齢』は男性88歳/女性92歳です。
注目すべきは、この人達は「昭和ひと桁生まれ」。―― 戦禍の中を生き
抜き、戦後は高度経済成長を支え、三種の神器(テレビ/洗濯機/冷蔵庫)
を手に入れて豊かさを享受。平成を経て、令和の時代まで生きた人達です。
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現40代が90代になるのは50年も先。――『人生100年』が現実味を帯び
る中、「未来への時間軸」(50年という時間の経過)を織り込むと、50年
後の『最頻死亡年齢』は『男性95歳/女性100歳』となっているでしょう。
《人生戦略》の第一項目は、「人生の長さを見誤らない。その長さを、
想定外でなく想定内に収める」こと。―― 私達現役世代は、人生の長さを
『男性95年/女性100年』と見積もったほうがいいということです。