■ “右肩下がり” の日本社会の中で、あなたは「右肩上がりの幸せな人生」を送っていけますか? (4)
前回、「日本のGDPの世界シェアは百年前の水準に逆戻りしている」、そして
「これからも “右肩下がり” を続けると予測されている」ことを知りました。
現に、日本の「国際競争力ランキング」は、平成元年(1989年)世界1位で
したが、1991年のバブル崩壊以降 “右肩下がり” を続け、今は34位です。
引き続き、経済面から見える日本の「これからの姿」を検証してみましょう。
日本は、2010年中国に抜かれて世界3位に後退。2023年ドイツに抜かれて4位
に転落しました。この転落のショックは大きい。―― というのもドイツの人口
は約8000万人で、日本より約4,000万人も少ない。いかに、日本全体が稼ぐ力
を失ったか/日本人一人当たりの稼ぎが低いか、がよく分かったからです。
ショッキングな予測があります。2022年12月に公表された米ゴールドマン・
サックスの未来予測リポート「2075年への道筋」(The Path to 2075)です。
今から半世紀後の世界各国のGDPが示されています。下記の図をご覧ください。
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このレポートによると、2075年のGDPは、1位中国(約57兆ドル)/2位インド
(約52.5兆ドル)/3位はアメリカ(51.5兆ドル)。インドは数年以内に日本を
抜き、2075年までにアメリカを抜いて世界2位の経済大国になります。
日本は、現在の4位から、2040年5位、2050年6位と “右肩下がり” を続け、
その後、急降下して、2075年には12位まで落ち込んでしまいます。
2075年、日本の上には、インドネシア/ナイジェリア/パキスタンなど、現在
新興国と言われる国々が並んでいます。日本のGDPは約7.5兆ドルで、その規模
はトップ3の中国/インド/アメリカの7分の1程度になっています。
2075年まで待たなくても、近い将来、「経済大国日本」の看板を下ろすことに
なりそうです。もともと「一人当たりのGDP」が低いので(現在世界34位)、
日本の一般ピープルはますます貧しくなっていく、と予測されています。