■ “右肩下がり” の日本社会の中で、あなたは「右肩上がりの幸せな人生」を送っていけますか?(応用編12)
時代が求める「人材像」(=Human Resources)は『RNA人材』です。新興の
バイオ製薬モデルナ(2010年設立)とファイザーが短期間で新型コロナワクチン
「メッセンジャーRNA」を開発しましたが、この名前になぞらえています。
中国がゼロ・コロナ政策で国家権力によって克服しようとしたが失敗したのに対し、
ワクチンという「科学の力」によって克服したという意味で象徴的な出来事でした。
これほどの短期間で開発できたのは、「基礎研究が進んでいた/AIの利用によって
開発が著しくスピードアップした/莫大な財政支援により複数の治験を同時並行で
進められた/画期的な製造工程が考案された/規制当局がより迅速に審査を行った」
ことが挙げられています。
なかでも重要なのが基礎研究で、2023年ノーベル生理学・医学賞はカリコー・カタ
リン(1955~)とドリュー・ワイスマン(1959~)による「メッセンジャーRNA
の基礎研究」に与えられました。ちなみにカリコー女史はハンガリーからの移民です。
彼女に限らず、アメリカの科学・技術の開発の多くは移民によって行われてきました。
アメリカのベンチャー企業の3分の1は移民が立ち上げたものと言われています。
そして時代が求める人材像は『RNA人材』。――『Rule Maker』/『Non-Comfort
Zone』/『Art Thinking』の素養を持つ人材です。とりわけ時代は『Art Thinking』
(=アート思考)を求めています。画像をご覧ください。
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キーワードは『新陳代謝』と『トランスフォーメーション』です。―― 『新陳代謝』
は常に必要で、これが常時できないと社会も/企業も/私達個々人も活力を失います。
それに加えて『AI/人生100年』という大変換の時代では、社会/企業/私達個々人
はそれぞれ『トランスフォーメーション』(=在り方の変換)を求められます。
私達にとって、この「在り方」(=在りたいと思う人生の姿)を考えるうえで力を発揮
してくれるのが『アート思考』です。