■後半人生「花開く人」「朽ちる人」―― 。その差はどこにあるのか?
「最も死ぬ人の多い年齢」という最頻死亡年齢をご存知でしょうか。ざっくり “平均値” を示す平均寿命ではなく、具体的に「何歳で一番多く亡くなっているのか」の実態が掴めます。
2018年は、女性の1位 92歳、2位 93歳、 3位 94歳、4位 91歳、5位 90歳、6位 95歳でした。男性の1位 88歳、2位 87歳、3位 89歳でした。この流れだと、現50代が90代になる40年後には女性の1位 100歳、男性の1位 95歳になっているかもしれません。
能力や体力があるのに、70代まで働ける職場が外にあるのに、60代で退場して「朽ちる人」(居場所のない定年後、望んだものとは違う人生の終末)になるのはモッタイナイ人生です。人生100年に向かう時代ではより長く働いたほうが人生を楽しめるというのが新常識です。
生きがいや喜びを感じるのは自分が周りの誰かや社会の役に立っている時で、それには仕事をするのが端的だからです。後半の仕事人生は仕事観・人生観を「役立つ喜び」に転換し、より長く働いて人生を楽しむ態勢にシフトチェンジするのが新たな働き方です。
とは言うものの、長期化する仕事人生に向き合おうとしない中高年は未だ多いのが現実です。それでは後半人生「花開く人」にはなれません。一刻も早く、役立つ喜びの仕事観・人生観、異なる職場や仕事を楽しむ発想に転換し、広く社会に転進する意義に気づくことが大切です。