■NOW or NEVER(ナウ・オア・ネバ―)
「働き方改革」が待ったなしの状態になってきました。誰もが、長時間労働から短時間で成果を出す働き方へのシフトが求められているのです。シンプルな表現をすれば、一人ひとりの「生産性」を上げろということです。
この生産性を算出する方法は次の通りです。
生産性を上げる方法は上記2つですが、アウトプットを増やす(成果をもっと上げる)よりも、インプットを減らすほうが簡単です。そのため、多くの企業ではインプットを減らすことに目を向けます。
インプットを減らすには次の2つの方法があります。
(1)短時間で行う
1つ目は「労働時間の削減」という正攻法です。効率良く働くということです。
(2)リストラを行う
2つ目は「正社員の解雇」という劇薬的な方法です。例えば、生産性の低い「働かないオジサン」を解雇すれば、インプットは劇的に減らせます。
この働かないオジサンが、しかも大量採用した世代のなかにどんどん増えていて、この問題をどう解決するのか、大手企業とって最重要な経営課題の一つです。
40代後半で「もうこれ以上出世できない」と気付いたり、50代で「先行きが完全に見えた」と落ち込んで、多くの人が生産性の上がらない社員になっているのです。
でもこれは、低成長でポストが足りない、窓際族として処遇する余裕もない、中高年の転職は活性化していないなど、会社側や労働市場側の問題でもあるのですが、リストラ対象となったら深刻な打撃を受けるのは本人自身です。
そうならないためには、長期の視点で60歳からの『第二ピラミッド』を構想し、『第一ピラミッド』(現在の会社員生活)を下りる意義を見出せばいいのですが、どうしても現状を受け入れられず、そのため打開策も見えないのが実態です。
そうやってモヤモヤ感や不安を抱えたり、戸惑っているうちに、上司や下の世代から「ち、使えないぜ!」となじられる社員になっていくのです。
しかも50代や40代後半は、バブルも失われた20年も経験し、色んな働き方をしてきたのに、この年齢になって働き方改革と言われても、勘弁してよという感じです。
でも人生は長丁場となり、これからが本チャンです。合言葉は「NOW or NEVER」(ナウ・オア・ネバ―)。良き人生へ意識を向け、今から3つの歯車を回します。
「NOW or NEVER」は「今やらないと永遠にできない」という意味ですが、嵐の53枚目ニューシングル「Doors、勇気の軌跡」のカップリング曲の題名にもなっています。
「今構想しないと残りの人生ずっと後悔することになるよ。今やらずにいつやるんだい? 今しかないぜ」「ああはないたくないから、ああなりたい存在になってやろうぜ」といった激励の言葉を乗せた軽快なリズムが聞こえて来ます。
3つの歯車については、次回に。