■好きなことを仕事にする

AKB48の『365日の紙飛行機』(作詞:秋元康)という歌が好きです。

1985年の男女雇用機会均等法から30年後、2015年に放送された朝ドラ「あさが来た」の主題歌です。その中に、「ずっと見てる夢は 私がもう一人いて やりたいこと好きなように 自由にできる夢♪」という歌詞があります。

 幕末から明治にかけての激動期、しかも男尊女卑の中で、主人公あさ(女優:波留)にとって、やりたい仕事を好きにやるのは困難な時代でした。

しかし、今はまるで逆です。「やりたいこと・好きなこと」を仕事にしないと、そんな「もう一人の自分」に転身しないと、生き抜くことが難しい時代になっています。

それは、人生が圧倒的に長くなったからです。いつの時代も、人生の三大不安は健康(病気)・お金(貧困)・人間関係(孤立)ですが、今はそこに「老後不安」が加わりました。

三大不安をどんどん煽るので、老いも若きも不安で不安でたまりません。

不安を払しょくし、長くなった人生を楽しむために、「老後」を再定義し、「新たな戦略」を手に入れます。下の図をご覧ください。

人生100年に向かっていく中で、私たちは現在の平均寿命では死にません。

私たちが生きている「Live longerWork longer.」(より長く生き、より長く働く)時代では、いかに楽しんで長く生きるか? いかに好きなことをして長く働くか? が基本テーマです。

楽しくないと長く生きるのは辛いし、好きでないと長く働くのは苦痛です。とてもとても続けられません。真の自分と向き合って、「やりたいこと・好きなこと」を仕事にしていくことが人生の扉を開ける鍵なのです。

そして老後不安は「老後の期間が長過ぎる」ことが真の原因です。それは、自分の意思で老後を短くすることで解決できます。例えば95歳まで生きて、老後の期間(人生の収穫期)を20年と設計すれば、老後は75歳からです。

75歳まで何らかの形で働けば、老後はぐんと短くなります。それに生涯現役を目指すのなら、老後の存在すらなくなります。

そういうマインドを持つと、病気や貧困や孤立は寄ってこなくなり、健康力・経済力・交流力が磨かれて、人生を安心して楽しめるようになります。

「やりたいこと・好きなことを仕事にする。そんな自分に転身する」ことが最強の人生戦略なのです。

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