■『社会人材』という新しい考え方(3/3)
人生「70年」では、新卒で入った会社を定年まで勤め上げることが仕事人生の意義でした。中には、大手企業の役員だったことを生涯の誇りとして人生のゴールを迎えた人もいます。
しかし、時代は変わりました。「人生90年プラスα時代」 &「75歳プラスαまで働く社会」を迎え、定年や再雇用という “時代遅れの労働慣行” に従っていては途中座礁してしまいます。大手企業で再雇用の航路を選んでも65歳で行き止まり、もうその先へは進めません。
これからは、45歳から70歳プラスαまでの「後半の仕事人生」が最重要航海です。そのため思い切って、50歳前後で早期退職して、新たな航路に舵を切るのが、今の時代の航海術 ―― 大所高所から社会を見渡せば、長く&柔軟に働ける場、自分を活かせる場はいくらもあります。
そして急増している “居場所のない定年後” や “老後の孤独” を回避するためにも、 “時代遅れの労働慣行” に従ってはいけない。そもそも多くの国では定年はなく、現在の能力や関心、体力に応じて、キャリアチェンジしていくというのが世界のスタンダードなのです。
「仕事人生」&「人生」が長期化する中、「最後に勝つ」(良い人生だったと最後に思える)ための人生戦略を立てることがますます重要となっていますが、キーワードは「●自分という人材を社会で活かす ●次世代を支援する ●フルライフ(充実した人生)を生きる」です。