■50歳は見つめ直し適齢期(2/3)

前回は、人生を生き抜く三種の神器のうち「交流力」について考えました。今回は「経済力」です。

 

近年、下流老人や老後破産といった言葉がメディアを賑わせ、老後のお金に不安を持つ40代50代が増えています。そして、たとえ大手企業に勤務していても「下流老人予備軍」かもしれないのです。

 

それは収入や体面に応じて、教育と住宅にお金を使っているからです。教育費は授業料だけでも年間86万円(2014年私立大学の平均)だし、住宅費は35年ローンなら定年後も払い続けることになるかもしれません。

 

親世代を見て「何とかなるだろう」と思いたいところですが、右肩上がりの時代に、教育も住宅も難なくこなした70代80代の親世代とは時代環境はまるで違います。

 

辛いことですが、ここはしっかり現状を認識し、長期的な戦略を持って、行動を起こさない限り、何ともならないのが現実です。腹立たしいですが、何もしなければ、誰もが「下流老人」になってしまう可能性があるのです。

 

そこで、確信を持って何かをすれば良いのですが、一歩踏み出せないのも現実です。でも、怖れることはありません。時代の転換期に遭遇し、誰もが例外なく、社会の大きな潮流にもまれるのですから・・・。

 

最期に「悔いはない。自分なりにいい人生だった!」と思いたいのであれば、行動を起こしたほうが納得できます。それが一つの真実だと思います。

 

 

人間の寿命がますます伸びている、その一方で、事業や会社の寿命はどんどん短くなっています。AI(人工知能)、ロボット、IOT(モノのインターネット)、ビッグデータの第4次産業革命が進んでいるからです。

 

超高齢化の日本では、70歳そして75歳まで働くことが当たり前になります。そしてイノベーションとグローバリゼーションにより、賢くなる人工知能や安い賃金の新興国の労働者と張り合い、キャリアを50年以上積み上げていくことになるのです。たとえ役員になっても、一つの企業や組織で仕事人生を全うすることは困難です。

 

そして、大きく動いている時代のフロントランナーに位置する50代にとって、「キャリアを再定義する」ことが必要になってきました。

 

キャリアと言うと、組織の中での昇進や、キャリア組と呼ばれる高級官僚をイメージされるでしょうが、仕事人生が長期化しているため、その考え方は時代遅れになろうとしています。

 

自分のやれること・やりたいことを見出し、そのための知識やスキルの学び直しをしてチャレンジすることがキャリアであり、それよりもっと大きく、人生全体をキャリアととらえて、パートナー(配偶者)や家庭人(親)、一個人や一社会人、そして一職業人として、それぞれの役割に取組むことがキャリアなのです。

 

50歳になったら、人生全体のキャリアを考えてみてください。その中では、教育費や住宅費も一時の出費です。長期のスパンで考えればどうってことはありません。

 

冒頭で、老後の経済不安を持つ人が増えていると言いましたが、その解消方法の一つは老後を短くすること、その最強戦略が「生涯現役」です。生涯現役であれば、老後そのものが存在しなくなるからです。さらにパートナーと一緒に生涯現役を目指せば、お互いに最強の人生シナリオになります。

 

 

なお生涯現役といっても、「人間究極の仕事は生きること。存分に楽しむこと」を基本としています。この考え方に立って、65歳以降も年金プラス多少のキャッシュをできるだけ長く得ること、最後まで人と社会と関わることを目指します。

 

そして何よりも、医療や介護費といった思わぬ出費リスクを排除して、パートナーや仲間との交流や食事にお金を使うことが大切です。

 

次回は、三つ目の「健康力」です。どうやって幸福な人生を形成していくかについても考えます。

 

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