客先も、私を講師として使ってくれる、他の研修会社の営業担当も、「この研修なら江尻で」というイメージを持ってくれています。特に最近はその傾向が強くなっています。なので、以前のように不慣れとか、ユニークな研修は行っていません。慣れ親しんだ研修を、客先のご要望に応じて、アレンジして行っています。

 

そんな私に、久しぶりにピンチヒッターの仕事が舞い込んできました。担当講師が倒れたとのこと。

 

研修内容は、以前は良く行っていたものですが、最近はご無沙汰のモノです。急な依頼＋久しぶりの研修内容なので、意外に度胸のある私ですが、少々緊張しています。

 

一番緊張する点は、営業担当者が、倒れた本来の講師に期待していたことを、私が十分に補えるかです。急なことでも、久しぶりの研修でも、自分の企画提案なら緊張することはありません。

 

でも、他の誰かに期待していたことを行うのは難しいものです。

研修は講師の運営によって、随分異なるものになります。知識が同レベルであってもです。ましてや提案は講師をイメージして行うのですから。いくら私がベテランであっても、補えない部分はあるはずです。

 

けれども、講師が倒れたこと、ピンチヒッターが緊張していることは、受講者には関係ない問題です。忙しい合間を縫って研修に参加されるのですから、一定以上の成果をあげるのが、講師としての使命です。営業担当者も、客先の研修担当者も、心配で私以上にドキドキしていると思います。

 

上手くやろうではなく、受けようでもなく、皆さんに安心をもたらせる研修を、今回は目指します。受講者のお役にたってなんぼが講師の仕事です。

 

「久しぶり」は自分自身の芯を再認識させてくれました。