●ベテランとは?
勤続20年以上の女性リーダーの研修で考えました。ベテランってなんでしょうか?組織ではどんな存在なのでしょうか?
参加者は皆さん、自分の事をベテランと言います。ニアンスは、少々自虐的にです。
ベテランは、組織にとっては貴重な存在だと思います。一つの組織にずっといれば、仕事の段取りも分かっているし、他の部署の事もある程度分かります。
それなのに、何故自虐的に・・・?
ベテランの女性リーダーたちは仕事も出来て、会社の事もよく理解している。でもそれ故に、少々扱いにくい存在なのかもしれません。融通がききにくい存在なのかもしれません。
周囲は勝手にそのイメージを固め、本人たちもそのイメージを受け入れる。かくして勤続年数と比例して、ベテランの真面目な、でも一筋縄では関わりがたい姿がイメージされるのでしょうか。
大学を卒業して入社した会社には人事、総務、経理を中心に30代後半から40代半ばの女性が5.6名いました。どの先輩もきりっとしていて、とても怖い存在でした。彼女たちは、いつも正しいことを言うのです。それを少々鬱陶しく感じていました。適当にということは辞書に無いようでした。
けれども、いつしか自分もそちら側に回っていくことは、分かっていました。
ベテランは自分の今までに自信を持ちたいのだと思います。今の自分がキチンとしていることが、ステータスなのだと思います。それでつい若いスタッフに対して、余裕を持って受け入れることが出来なくなってしまうのです。
でもです。ベテランの域に達していることは素晴らしいことです。そこらの人間には負けません。
だから、自分に自信を持って,大らかな心を忘れないで欲しいのです。たおやかに、威風堂々としていて欲しいと思うのです。