●部下とのコミュニケーション
部下とコミュニケーションをうまく取りたいというのは管理職が望むことです。
上司と部下がスムーズなコミュニケーションをできる関係にいるのは素晴らしいことです。
但し、時々管理職の研修中で引っかかる発言が受講者からあります。それは・・・
コミュニケーションをうまく取るには、「人間関係を良くしないと」とか、「相手のことをよく知らないと難しい」とか、「プライベートなことを話すのには無理がある」とかの発言です。
確かに、コミュニケーションをスムーズにするのは難しいものです。でも職場でのコミュニケーションには、「報・連・相」という格好の仕事ツールがあるじゃないですか。
この部下とコミュニケーションを取るのは無理だなと思えば思うほど、「報・連・相」を使えばいいのでは?と思うのです。
はたして職場では部下との人間関係を良くすることが、コミュニケーションをうまく取る一番の理由でしょうか?
私は違うと思います。人間関係が良くなるのは結果です。一緒に仕事をして、議論を重ね、失敗して注意をしたり、褒めたりの中から信頼が生まれ、人間関係が醸成されるのです。
コミュニケーションはあくまでも仕事のためです。仮に話すことが苦手であるなら、部下に「報・連・相」の重要性とそのやり方を指導すればよいのです。仲良くなるためのコミュニケーションは仕事のスタートには不要だと思うのです。
そして「報・連・相」は仕事におけるコミュニケーションの、上司の大事な武器なのです。