●刺激

おこがましい発言ですが、人と関わるのが得意です。かと言って人見知りなのですが、人が好きです。

 

会社での仕事の流れで、研修講師になりました。そのためか、教えるという気持ちは初めからありませんでした。

それに、「学び」という行為はあくまで自分でその気にならないと無理だと思っています。

 

私が研修で目指す「学び」は、講師を含む外部からの"刺激"で、研修参加者に何か気づきがあること、そして行動が生じることです。

違う言い方をすれば、講師がプロデューサーとなって、講師―参加者間、参加者―参加者間で気づき合い、意識変容が起こり、行動変容に繋がる場を提供することです。

 

そのために以前は、"刺激"になるものをずっと探し求めていました。新しい知識や有益な情報、その気が起こる実習や事例などを。もちろん研修にはそれらも必要です。というか基本ツールです。でも今はそれ以上に、講師の心持ちが大事だと思っています。

 

初めて出会う未知の人間として、どう研修参加者に対峙するか? 自分は何を提供するのか?出来るのか? そして自分の存在そのものが「刺激」になるのか? 「学び」をしてもらえるのか?

 

いち研修講師から(株)ビィ・ステーションを設立して25年になります。様々な業種の企業と関わってきましたが、この時期は「失われた25年」と表現されるように、企業と従業員を取り巻く環境は厳しい状況です。いかに「学び」のある研修にするかが問われます。

 

そう考えると、脳梗塞から現場復帰した私でも、"刺激"は提供出来るのではと考えています。後遺症を抱えながらも、「学び」の場をプロデュースする講師としての矜持を持って、今でも研修を行っています。

 

人はいつまでも役割があるはずです。役割を全うするためには、生涯「学び」は必要です。新しい問題、答えが見出せていない問題に立ち向かうためには、「学び直し」も必要です。研修がいつも人材育成、人の成長、人の可能性の隣に居られたらいいなと思っています。それを目指しています。

 

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