研修会社を設立して25年になりました。売り上げ的には大飛行もありませんでしたが、
それでも多くのお客様に恵まれて、この25年間ほとんどの仕事がご紹介でさせてもらっています。人との関わりにも恵まれています。感謝の一言です。
29歳で研修業界に入り、もう随分この仕事をしていますが、未だに研修の本質は掴めていないように感じています。企業研修では、組織で仕事をするのに必要な考え方やスキルを指導します。その基本となるところは変わりませんが、企業や従業員を取り巻く環境が変われば、指導する内容も変わります。
仕事や働くことに対する解釈も異なってきます。そのため研修の場では、仕事での考え方やスキルだけでなく、人としての心持ちや生き方に質問が言及することもあります。それに、どう応えるのか？ どう伝えればよいのか？
どうやら、研修のゴールとそこに至るまでのプロセスが変わったような気がします。この厳しい時代を生き抜いていくために、研修では何が出来るのか？ 講師はどうあるべきなのか？ 難しい問題です。
結局、講師の人間性で応えるしかなかったりします。人が人を指導する、それも外部の人間が――。それでも貴重な時間ですから、参加者にとって有意義であることを目指しています。
これからしばらく、研修を人材育成の視点で考えていきたいと思っています。

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