●色々なものが分かってきたのに
企業においてベテランとはどういう立場なのでしょうか?
会社の仕組み、これまで行ってきたこと、これからすることを知っている。身内だけではなく、取引先も含めた人間関係を理解している。仕事の進め方も十分知っている。
そうです。ベテランは組織の色々なものが分かっているのです。
でもそれなのに!! 自分の立ち位置や、周りからの期待は分かっていない存在なのかなと思ってしまうことがあります。
気持ちは入社したてのあの頃のまま、でも色々分かってきたが故に、意欲はあの頃のままではない。
もう燃えて仕事をすることもない、会社でのゴールの時期をひたすら待っている。それではもったいないと思いませんか?
そうなると、宝の持ち腐れになってベテランは簡単にお荷物になってしまうのです。
知見も良識も持っているのだから、勇気をもって、自らの役割を今までとは変えてみる。難しいですが、自らの立ち位置と持ち味を客観視し、組織で必要な存在、役立つ身で最後までいて欲しいと思います。
そのことが、組織の扉を自ら閉め、長い「第二の人生」の扉を開けて新たな世界に踏み出すことに、きっと役立つはずですから。
私も同年代として(企業にいたら大お局ですね)、きりっとした卒業、人生の通過儀礼の支援になる研修を提供したいと痛感しています。