鍛錬、そして高揚

加圧トレーニングのリハビリに週3回、練馬区の大泉学園から片道1時間電車に乗って川崎市の武蔵小杉まで通っています。45分程度のリハビリですが、中身が濃く、これは中々しんどいです。

腕と脚の付け根に特殊ベルトを巻いて、ボールを握ったり(と言ってもトレーナーの力を借りてですが)、肩を回したり、腿を上げたり…、自由に動かない筋肉を鍛えています。

健常者の加圧トレーニングから見れば、断然簡単な内容なのですが、半身に麻痺が残る私には、かなりの刺激です。体も硬くなっていますので、ストレッチも入れつつ、鍛錬しています。しかしこれが何とも心地良いのです。元々体育会系のノリが好きな私には、少々しんどいこのトレーニングが合っているようです。

体がこれ以上悪くならないようにという治療とリハビリには「今」しかありません。でも私のリハビリのコンセプトは「今が一番悪い(底)」なのです。ほん少しでも改善することを目標にしています。そういう私には、この加圧によるリハビリはとても魅力的です。自分の体を鍛え上げている時間は「生きている」、「未来に向かっている」と実感できる至福の時間です。

嬉しげにリハビリしている私に刺激され、何と、家人も加圧トレーニングを始めました。こちらは治療ではなく、筋力アップのトレーニングですから、かなり厳しい感じです。腹筋や胸筋がブルブルしているのが見えます。でも家人も嬉しそうに顔を歪めています。

体を鍛錬することは、自分を実感することだと感じます。動きが不自由な自分、でも努力を諦めない自分、それを楽しめる自分、鍛錬後の姿を夢見る自分…、何処まで自分好きなの?という声が聞こえてきそうですが、高揚します。

病気になっても、「元気に生きる」ことは出来ます。その源は「高揚出来る」ことではないかな?と思う日々です。

 

 

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