「諦めないという考え方」

知人から「リハビリを一生懸命やっていて、結果が出なかったら…どうするの?」と聞かれました。

確かに、努力の先に見当違いの実現不可能な結果を求めてしまうと、不安が襲ってきます。でも大事なことは、短絡的な結果を求めるのではなく、自分なりにずっとやり続けることです。諦めないということは、自分を投げ出さないことだと思います。

発症後9カ月を経過して回復期から維持期に入っていますので、これからのリハビリは一般的には現状維持の意味合いが強いのですが、私にとってのリハビリは、死ぬまで自分でやらなくちゃならないことで…、それは息をすることと同じぐらいの意味合いです。

だから私が求めているのは結果でも成果でもなく、今日をちゃんと生きて、明日を開くことです。病気になってしまったことを悔やんでも、時間は前には戻せません。今の自分を受け入れて、その自分を大事にしたいと思うから日々努力をしています。自分で自分を見捨てないでいたいと思っています。

度々登場する家人は、私が「世間一般の当たり前」を出来ないことを、あまり気にしていません。でも家人や友人の期待が私にとって大きな負担になって、何かのことで決断出来ないでいると、何故私が躊躇しているんだろうと戸惑っています。

病気になる前の私は、「人の期待に応える」が一番の生き甲斐でした。でも今の私の生き甲斐は「無理をしないで、精一杯生きる」です。だから大事な家人や友人の期待に応えないこともあります。それは自分にとって無念なことですが、自分を見捨てない諦めないためにも、この一線は守りたいと思います。

それは私だけではなく、組織の中で働いている人も一緒だと思います。人はいくらでも無理は出来ますが、それが自分を諦めることに繋がったら悲し過ぎます。

自分の明日を大事にして、無理はしないけれど今日を精一杯生きることは、きっといつか自分を大事に思ってくれる人達にも良いことを与えられると今は信じて生きています。

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