マナー研修・今更聞けないことってあるの?

週に二日、近くの生協病院に通っていますが、毎回、受付事務カウンターの女性が明るく挨拶をしてくれます。彼女に声を掛けられると、「今日もリハビリ頑張ろう!」という気持ちになります。彼女が患者さんにしている声掛けもマナーです。

ビジネスは人が人に関わって成果を上げることが基本です。そして関わる時に、よりその関わりを円滑にするためには“ルール”が必要になってきます。このルールがマナーです。勿論このルールは企業や業界によって多少変わってきますが、やはり日本のビジネス社会に於いての“基本”があります。その基本を身に付けるための研修がビジネスマナー研修です。

一昔前は、言葉使い、文章の書き方、所作、電話応対、訪問時の基本ルール等が中心でしたが、最近では、内容は多岐に亘っています。社内メールのルールや、制服がない企業が大半なので標準的な服装のルール、上司への対応等もあります。どの様な内容であっても、まず基本を知って、活用することが大事です。

度々、「マナーは複雑で難しいから、自分流で押し通します」という意見を聞きます。“自分スタイル”を貫くのも自分の在り様ですから、覚悟してやるのであれば、それはそれで結構なことです。しかし、「マナーの鉄則」だけは外さないでください。そうすれば大きな問題を引き起こす事態には決してならないでしょう。

その鉄則とは、相手と状況に合わせることです。例えば丁寧な言葉遣いをする人は、丁寧な言葉が好きなのです。そのことを理解し、相手を尊重するならば、こちらも自分の出来る範囲で丁寧な言葉遣いをすれば良いのです。

ベテランのビジネスパーソンからマナーに関して「今更聞けないことですが…」と度々質問されるのですが、根本や本質さえ押さえていれば、殊更に取り上げることなんて実は殆どありません。マナーの本質とは、相手と場面を認知し、それに合わせることを認識し、出来る範囲で実行することです。上手くいかなかったら、言葉で説明する、謝ることをサッサとすればいいのです。相手を、状況を認知する、尊重する気持ちがあれば大丈夫です。

生協病院の女性は、リハビリ的には「回復期」から「維持期」に入っているのに、週二日もリハビリに通っている私を大変だなと心から思ってくれています。そして応援してくれています。その気持ちが声掛けに込められているから、その心根が伝わるから、私も元気になれるのです。

マナーは堅苦しい「形だけのものではない」ことを再確認してもらうのも、マナー研修の重要な目的なのです。

 

 

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マナー研修・今更聞けないことってあるの?” に対して1件のコメントがあります。

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

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