敵には回したくないが…という存在
私は出来れば波風を立てずに、白黒はっきり付けずに生きていきたいタイプです。物事が曖昧であっても気になりませんし、いい塩梅を重視する性格です。時が解決してくれるとばかりに、問題に取り組まずに敢えてうっちゃって置くことも多々あります。人に対しても、第一印象で見ることは殆どありません。まずはその人の全てを受け入れることを美しいと思っていたりします。
仕事の場面では私のこういう性格は前面に出しませんが、私が本来持っている「曖昧さ」を敏感に感じ取り、ズバリ指摘してくる仕事仲間もいます。そういう人達は、私のモノの捉え方や行動特性に関心を持って、とかく議論したがるのです。正直に言えば「面倒な人達だなぁ」と思いますが、でも関わらずにやり過ごすことは出来ません。
何故かと言えば、そういう人間は得てして「仕事人」として高い能力を持っているからです。歯に衣着せずにきついモノ言いをしますが、的を射ていますし、そういった人達との面倒な議論の中から新しいアイディアが生まれることもしばしばあります。今の私はそういう仲間に随分助けられています。私の近くで働いてくれて感謝しています。
しかし…、「物事の本質」をキチンと考えることや、本質に基づいた議論や問答を掛けられることは、しんどい作業です。そんな相手は敵には回したくありませんし、味方としては魅力的ですが、でもいつも議論は疲れます。「まだ発症してから半年もたっていないんだから」という私の「伝家の宝刀」も全く効き目がありません。
でもそのお陰で?脳から体全体まで大いに刺激を受けて、回復が順調なのも事実です。ヤレヤレです。