■『45歳以降』の仕事人生(2/2)

『45歳以降』は、「自己承認と自己確立」から『他者支援と充実』へ転換し、心の充足を得ることを目指します。自分にしか関心を持たず、いつまでも「自己承認と自己確立」に固執していては、片側(自己)だけに光を当てた「半月」のまま仕事人生を終えてしまいます。

後半はもう片側(他者)にも光を当て、『満月』に向かいます。自分の中からもう一人の自分を引っ張り出せば、特別なスキルや専門性がなくても(凡人でも)、存在感のある人(特待生)に昇格できるのです。でもこの転換期を見過ごすと、中高年の危機に陥ってしまいます。

江戸と明治を各33年生き抜いた福沢諭吉は「一身にして二度生きた」と言っていますが、人生100年に向かう今こそ「一身二生」時代です。二度目の仕事人生は、これまでの学びや経験値を支援に変え、喜ばれる喜びを満喫しながら、『満月』に向かっていきたいものです。

【充実度・生産性や自由度を高め、自分なりの人生を形成するのに必要な項目】
●人生の目的(「45歳まで」とは異なる目的地の設定)
●役割(職業人・パートナー・家庭人・一個人・一地域人・一国民としての役割)
●支援型リーダーシップ(バイプレーヤー・黒子役、メンター・コーチ役などへ変換)
●ワークとライフの統合(ワークライフ・インレグレーションの実践)
●ウェルビーイングな働き方・ライフスタイル(身体・精神・社会面やキャリア・経済面で良好な状態だと自分なりに思える働き方・生き方へシフト)

こうして社会人材になれば、「長期化する仕事人生」&「流動化/多様化するコロナ後」に立ち向かっていけます。役職定年や定年で漂流する前に、多少年収が減っても、無理なくゆったり、長く現役を続けられる「仕事と働き方」を選び直し、一歩踏み出したほうが賢明です。