●人間関係って難解なんでしょうか?

 

ある程度の年齢になれば、誰もが分かってくることですが、人は皆自分とは異なる存在です。

 

それなのに、何故か人は自分と異なる存在を否定しがちです。「自分の言うことを聞いてくれない」「自分とは考え方が違う」「何だか馬が合わない」「生理的に受け入れられない」「鬱陶しい」と、その主張は様々です。

 

私は時々疑問に思うのです。「何故そんなに他者が気になるのか?」「何故そんなに他者に入れ込むのか?」「何故そんなに自分のメガネで他者を見てしまうのか?」と。

人はそれぞれ個性があるから魅力があるわけだし、自分とは違うから面白いんじゃないでしょうか。

 

人は人に出会うことによって成長すると思っています。そしてその出会う人全てが自分にとって教師です。

反面教師もいるし、尊敬教師もいますし、驚異教師だっています。その人たちを見たり、話したり、関わったりする中で、いろいろな角度から磨かれて、人は成長していくんだと思うのです。

 

自分にとって未知の人と出会うことは素敵ですし、価値観が全く違う人、思いがけないことをしでかす人にも魅了されます。

 

一緒にいる人が、全員自分と同じだったらどうですか? 気色悪くないですか? 味気なくはないですか? 人はそうやすやすとは理解出来ないからこそ、そういう人と出会える人生は噛みごたえがあって面白いんだと思います。

 

だから「人間関係は悩むことではない!」と思うのです。初めて訪れた土地で見るモノ聞くものにびっくりして興味を持つのと同じように、初めて見た人を観察すればいいのです。ことさら好きになろうとする必要はなく、自分のために興味を持てばいいのだと思うのです。

 

ところで私は今でも、「いい人ですね」とよく言われます。でもそれは決して褒め言葉ではないと思うのです。他に言いようがないから、いい人だと言われるだけなのかもしれません。

 

私は若い頃、万人に好かれるのが目標でした。今思うと何とも拙く甘酸っぱい目標ですが、あの頃は真剣だったのです。そんな私に、ある心理学者は「江尻君にはアイデンティティがないね」と言いました。

その時は笑って聞いていましたが、今考えると深みのある有り難い言葉だし、どうにも勿体ない時間を過ごしてきたようで反省しきりです。でも大切なのはこれから。これからの人生で今が一番若いんだし。

 

人間関係に悩んだり心配する時間があるのなら、どんな人を見ても「自分とは異なっているけど面白い」と感じられるように、多くの人と出会うことに時間を使ったほうが良いと思うのです。世界は広いし、人は皆それぞれの使命を持って生きているんだと思うのです。

 

それを観察していきませんか?

 

 

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