●企業の担当者と講師の悩みどころ

 

研修はその内容にもよりますが、全ての参加者にジャストフィットすることは、難しいものだと思っています。 

 

念入りに企業の担当者と協議しながら、参加者に必要な、役に立つ研修カリキュラムを作ります。それでもカリキュラムが参加者全ての賛同を受けることはありません。

 

「先生に会えて良かった」とか、「この機会を作ってくれた担当者に感謝」とか言ってもらえることはものすごく嬉しいですが、一部の人にとってはそこまではと思う場合もあります。

 

研修は、何か学ばせたいという組織の強い意志がそこにある場合もあれば、単に福利厚生の一環で楽しければ良いという場合もあります。職場での問題解決を託されることもあれば、不満解消を希望されることもあります。

 

研修実施には様々な思惑があります。私は講師として、与えられた研修という機会が企業の担当者の課題達成になれれば良いなと考えています。

若い頃は研修は担当者の出世になることを第一に考えていました。研修を成功させて、担当者が高い評価を組織内で受けられることを目標にしていました。

 

でも今は、勿論担当者が高い評価を得ることも大切にしますが、もう一歩踏み込んで、研修の参加者の役に立つこと、気づきをもたらすことを大事にしています。その結果、企業の担当者の課題が達成され、より良い職場になってくれたら嬉しいです。

 

そのため今まで以上に、企業の研修担当者と念入りに協議をします。それでも参加者全ての要求にジャストフィットで応えることは難しいのです。そこが辛いところです。そこが悩みの種です。

 

それでも研修を受けられることは、きっと参加者個々人の成長に繋がると信じ、全ての要求に応えきれていないと思う自分に負けない講師でありたい、いつまでも諦めの悪い講師でいたい、企業担当者の良きパートナーでありたいと思うのです。

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