●プラス一言の大事さ
端的な文章での指示は分かりやすいです。メールでのやり取りも時短になります。私が企業でOLをしていた昔と比べると連絡手段は格段に良くなっています。離れた支社にも情報や依頼はすぐに送れます。
本当に便利な世の中になりました(としみじみするオバサンです)。それでも社内外のコミュニケーション障碍の根本原因は私の頃と変わりはないようです。
中堅社員研修で出てくるコミュニケーション不足には「依頼する際の伝え方に配慮が欠けていた」「メールだけで済ませてしまったので、意思の疎通ができなかった」「説明不足で異なった製品が作られてしまった」「電話で丁寧に説明したつもりだったが、先方から叱られた」等々。どれも昔からあるトラブルです。
研修では話の組み立て方でPREP法やアサーティブ表現やフォレットの状況の法則、コーチング活用等を伝えています。どれも中々役に立つと思っています。
でもです。受講者の反応が高いのは何と基本中の基本である「クッション言葉」や「依頼形表現」の活用なのです。
「恐れ入ります」とか「ご足労をかけますが」とか「この様にして頂けませんか?」という昔ながらのプラス一言なのです。面白いです。
私とは大きく異なるノウハウを持ったビジネスマンたちなのに。大事にしたい、使えると思うのは、ずっと変わらない相手に気持ちを伝える一言でした。時代が変わっても変わらないモノもあると感じたひと時でした。