頼るもの

「人」と言う字は、互いに支えあっている姿を表現していると言われます。何回も書きましたが、私も多くの人に支えてもらっています。支えてくれている友人から「みどりの存在も私を支えてくれているよ」という言葉をもらい、感涙することもしばしばあります。友人は本当に有り難いことです。

支えるとはニュアンスは随分異なりますが、「頼るもの」の存在をこの頃強く意識しています。会社を設立したのは18年前ですが、今思えば無謀な行動でした。少ない資金、企業運営の経験は無く、客先も無く、殆ど何も無い状況でのスタートでした。頼れるものは自分の可能性だけというとんでもない日々でした。

政府系金融機関からの借り入れ方法も、銀行との付き合い方も全く知りませんでしたので、月々の資金繰りは毎回ジェットコースターに乗っているようでした。でも不思議なもので段々慣れてきて、大抵のことには動じない自分が生まれてきました。人は自分の体力や精神力、志を頼りに、目の前のことに一所懸命奮闘すれば、勇気百倍で行動できるものです。

 

今は公私とも頼れるパートナーがいます。発症してからの日々を全面的に支えてくれています。周囲も驚くほど前向きに病気の後遺症を受け入れてくれています。一年経った今も、麻痺改善の地道な努力を続けられるのは、パートナーや周囲の方達のお陰です。

「頼るもの」があると安心していられます。一緒に考えたり行動したりできると世界も広がります。

でも反面、私自身は「独力ですることや耐えること」が少なくなっていると思います。ここでも重要なのは、バランスです。「頼り切る」姿勢は自分にも相手にも無理を強いるようです。

頼るものの存在に感謝しつつ、自分のことだけで独占せずに、自らも率先して考えたり動いたりして、これまでやってきた自分とこれからの自分をどう活かすか、どのように活動領域を広げるか、自分の存在が周りを少しでもプラスに影響することになれば・・・、中々難しいことですが、それが出来るようになったら新しい扉がまた開くような予感がしています。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です