威風堂々

「威風堂々」という言葉が好きです。威風堂々という言葉からは、ひと昔前であれば、威厳があって立派な男性の姿がイメージされますが、「男の世界」や「男気の美徳」といったものが見当たらなくなって久しい今では、この言葉のイメージも随分変わっているのではと思います。

当社のオフィスや自宅の近くに東映撮影所(その中にテレ朝のスタジオも)があります。私が小さい頃は高倉健や菅原文太の任侠物シリーズの撮影で大勢の人が集まり、周りの飲食店も大賑わいでした。「男気」というものが娯楽の中心として扱われていただけでなく、世相の中にしっかり居場所があったと思います。ところが段々と男気と言う言葉そのものが使われなくなっています。東映撮影所が製作しているものも変わりました。

こんな移り変わる時代の中で、「来るもの拒まず、去る者追わず」を標榜し、実践してきた私は、女だてらに男気の勝った人間と言われてきました。友人の父親には「女丈夫」とも言われていました。困っている人が居たり、人から頼まれれば、身の丈以上のことでも、即座に「よっしゃ」と引き受けてしまいます。

そんな私が、障がい者(2級)となりましたが、何とか現場復帰出来る状態となりました。

そこで今回、代表理事となり、社団法人「元気人倶楽部」を設立しました。この社団が目指すものは、「人々がどんな境遇であっても、人間として威風堂々と生きられる社会の確立に寄与します」という私の理想です。

 

ところで威風堂々の「威」は「畏」と「女」の2つが合体したもので、本来の意味は「畏(かしこ)い女性」です。つまり威風堂々とは元々、畏敬すべき対象としての女性の姿に冠せられた言葉とも言えます。その言葉が好きと言うのもおこがましいのですが、とても惹かれます。

今、世の中は、既存の権威が失墜し、秩序やルールが乱れ、価値観の大転換期を迎えています。そんな今こそ「威風堂々」が必要です。そして現代社会が失った「威風」を取り戻すカギを握るのは、男性に比べて権威に依存しない女性ではないかと思うのです。

女性が企業や地域や社会で本格的に行動を始めていけば、「畏い女性」の「威風堂々」とした姿を見て、男性は「本当の男らしさ」とは何かを再発見することになると思いますし、そうあって欲しいものだと思っているのですが…、如何でしょうか?男性の皆様!

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