オーイ!誰か居ますか?

孤独感ってありますか?会社のスタッフ、友人や家族に囲まれている私には無縁のものと思っていましたが、そうでもないことがこの頃分かりました。人に囲まれているから逆に感じる孤独感、色んなことが見えるから、聞こえてくるからこそ感じる孤独感もあるのです。

私の場合、ずっと自分が会社の中心でしたので、自分が頑張れば、それなりの成果に繋がりました。会社として評価も頂きましたので、また、研修で数多くの企業人とも頻繁に接していましたので、肌感覚で世の中のこと、自分の位置付け等が感じられました。

でも今は、周囲の評価も、接し方も以前と比べると随分異なります。でも皆さんは、今仕事をしている私に優しくて親切なのです。脳梗塞を発症したのに、こんな風に頑張っていて偉いねという評価です。これは本当に嬉しいことです。

でも私は、皆さんにとってどういう存在なのかは分かりません。私と契約している企業の皆さんや、コンサル会社、仲間の研修会社には迷惑を掛けている存在でもあります。でも私には、そんなことは皆さん微塵もおっしゃいません。皆さんの嬉しい寛容さに、時々私は孤独感を感じます。

同じ土俵で評価し合えない存在の自分が、その孤独感の原因です。浪人時代、私は予備校に登録していませんでした。自分で親に余計なお金は掛けたくないと判断してのことです。再度の受験勉強に支障は感じませんでしたが、何処にも所属していないという現実は堪えました。誰も自分の存在を知らないのではという孤独感が大きく私を襲いました。

あまり得意ではない、好きではないと言いながらも講師稼業を25年間続けたのは、自分の存在を知ってもらうためだったかもしれません。他者との関係で自分の存在を確認することを止めない限り、この孤独感は払拭出来ないかもしれません。

今の自分は自分が作ってきた過去の集積であり、その存在を自分は否定出来ないのです。ですから、他者の評価を得ることもないのです。

それでも時々、「誰か居ますか?」と確認したくなる私がいます。

  

 

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オーイ!誰か居ますか?” に対して1件のコメントがあります。

  1. ゆういち より:

    <モンスター>というベストセラー漫画があります。
    この漫画のテーマは孤独です。
    28歳で読んだときには、イマイチわかりませんでした。
    でも最近、この漫画の事について、孤独について考えていました。
    孤独はつらいです。
    その反対に、仲間、同士、家族は尊いですね。
    この一年、思い知らされました。

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