「人間関係の悩み」

研修の直接のテーマではありませんが、人との関わりで悩んでいる人は組織の中には沢山います。一口に人間関係といっても守備範囲はとても広いようです。私が相談されたり、仕事で関わっただけでもかなりの悩みが存在しています。上司、同僚、後輩、客先…、仕事で関係しているあらゆる人達との間に悩みは存在しています。
退社理由の常に上位に位置している人間関係。スムーズな人間関係と職場の雰囲気を良くするために、組織は様々な手を打っています。管理職研修もその多くは、職場のスムーズな人間関係を構築するものだとも言えます。

人間関係の軋轢は、個人の価値観の相違から生まれているような気がします。例えば、働く意味、職場に対する考え方、組織と人との捉え方、等々。人は自分とは異なる考え方や価値観、異なった体質や異なった才能を避ける傾向があります。

 

でも反面、価値観や嗜好が一緒であることを強く求めます。上司は自分と似たような考え方をする部下を可愛がり、部下は自分を理解してくれる上司を期待します。しかし現実は皆、様々な考え方や価値観を持っていますので、一致することはそうはありません。

自分のことを理解してもらえないという気持ちは直ぐに、自分を認めてくれないという感情に転化し、人間関係が崩れていきます。でも元々、全く違う環境で育ってきた人間同士が、深く理解しあうことは至難の業です。自分を分ってもらえないのと同じぐらい、自分も相手を理解出来ないのです。“おあいこ”です。

 

初めから人は皆違うんだと覚悟して付き合うことが大事だと私は思っています。全部の面で上手くいく人間関係は存在しないのです。そう思えば、少しでもスムーズにいった時の喜びも大きいと思いませんか?それで満足するのが、心に波が立たないで仕事に没頭出来るポイントだと思います。

仕事にやたらにスムーズな人間関係を求めるのは止めてみるのは如何でしょうか。仲良し倶楽部はプライベートで充実させれば良いのです。

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