研修という存在

昨日ある会社で研修をしてきました。といっても2時間弱のミーティング形式の研修です。

テーマは「コミュニケーション」。チームで成果を上げるためには従業員間のコミュニケーションが重要であることを再確認してもらいました。このテーマは口幅ったいですが、もう25年間実施している私の得意テーマです。久しぶりにこの研修をして思ったことは、他者とのコミュニケーションがうまくいかず悩んでいる人が如何に多いのかということです。

研修に参加したメンバーは皆さん様々な経験をしているベテランばかりです。けれども、今居る環境の中で他者との関わりに難しさを感じています。「自分のやり方、今までの経験」があるが故に他者と折り合いが付けにくいのです。自分にとってあまりにも当たり前なことが、人に理解されなかったり、受け入れられないと、人は大きく戸惑います。昨日はそのことを再確認しました。

人は皆自分とは異なる経験をしているので、関わるのは本来面白いのです。しかしキチンとこなしていかなければいけない日々の仕事を抱えていると、面白がっているばかりにはいきません。その狭間(はざま)にジレンマが生じてしまいます。

もう一つ人は年を重ねると、周囲から認めて貰いたいという気持ちが強くなるそうです。心理学用語でいう「承認欲求」です。その欲求が満たされないと人から拒絶された気分になり、マイナスの思考に陥ってしまいます。「もうこの職場では働けない!」と自分で終わりを決めてしまうのです。

ここで考えてもらいたいのは、人とコミュニケーションを取って、相互に正しく理解し合うのは、とても難しいという現実です。研修は全ての問題を解決することは到底出来ません。今回もそれを感じました。但し、こういう考え方もあるとか、こういうことがあったとかを伝えて、考え方ややり方を転換する支援は出来ます。

脳梗塞の後遺症が体にまだある私でも、今までの経験や知識を活かして、一人で悩んでいる人や八方塞がりで困っている人の応援はしていきたいと強く思いました。

 

 

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