私が卒業した都立富士高校（中野富士見町にあって新宿にも渋谷にも近い）は進学校で、練馬の片隅から入学した私にとっては、都会の雰囲気を持った同級生に圧倒される場所でした。

みんな優秀で、弁が立ち、女の子も男の子もキラキラしていました。見てすぐ分るようながり勉タイプはあまり見当たらず、勉強もスポーツも出来て、可愛い、カッコよい生徒群に私はため息をつくことが多かったです。

先生方も個性的な方が多くて、明らかに中学校（区立大泉中学校）とは異なる世界がそこにはありました。私は高校の特性や特徴を把握せず、高校生活３年間をどの様に過ごすかの構想も無いまま、速攻でバレー部の門を叩き、それから３年間は毎日がバレーボール三昧でした。

同級生にはユニークで魅力的な人間が多かったのですが、人見知りの激しい私は（エッ？！と驚かれることもありますが、実は人見知りなのです。自意識過剰な高校生でした）、クラスで知り合った友達とバレー部の同級生だけで満足し、交友範囲を拡げようとはしませんでした。

その交友メンバーがブログによく登場する５人衆です。あれから３５年経ちます。いまだに高校時代といっこうに変わらない関係ですので、見る目はあったのでしょうか。

昨日、高校時代の同窓生から本購入の申し込みとメッセージが届きました。「バニー！メールとても嬉しかったです。ありがとう。」

バスケット部に所属していた彼女は、その頃流行した少女マンガに出てくるような、文武両道のおしゃれで活発な女の子でした。あまり話しをしたり、遊んだことがなかったのが、残念です。６年前の高校卒業３０周年のパーティで会った時も、変わらずキラキラしていました。その時にもっと話しをしていれば…と今思っています。

高校時代を振り返れば、友人も取り組むことも、馴染んでいるものには格別に執着し、それ以外には極端に構えてしまう、そんな私でした。

今もその癖は一部残っています。でも何とかもがいて、この５０代を出会いと再生の時代にしたいです。一度しかない人生で、せっかくの出会いを無駄にするのはもったいないですからね。

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