雪景色の中で考えたこと
研修業界で長く生きてきました。一貫して人材育成の大事さを自分では伝えてきたつもりです。
1986年に施行された男女雇用機会均等法の後は、女性自身の自己研鑽の仕方やキャリアの作り方、男性管理職に対する女性活用のやり方など、随分様々な提案をビジネス社会に行ってきました。「女性社員はこうすれば動く」(ダイヤモンド社)など本も出版しました。
それなりの評価も頂きました。勿論私だけではなく多くの研修会社や講師が人材育成のカリキュラムを実施してきました。
けれども未だに人材育成が不足していると言われています。そして私たち研修やコンサルタント業界に対して体系的な研修提案のオファーが来ます。オファーを頂くのはとてもありがたいことです。
ですが、それを私たち外部に丸投げされることには反対です。人材育成は企業にとって最も大事な経営マターの一つです。
各企業には創業時の想いや歴史、理念や志があります。人も人の総和である企業も、それぞれ独自のDNAを持っています。そのDNAを最大限に活かしたその企業独自の「人づくりのあるべき姿」(人材育成が出来上がった姿、着地のイメージ)があるはずです。
このポイントを意識し、社内で十分に揉み込んだうえで、外部の私達を使い切ってほしいものです。