自分を磨く

何故人材研修はここまで盛んなのでしょうか?ビジネスパーソンの殆どが何らかの研修を受けていると思います。

まず企業にとっては、人材は最も重要な「会社資本」の一つですから、思う存分いつまでも企業に貢献させるために、様々な知識・スキルやマインドを育成するのです。またいくら優秀な人を採用しても、自社の組織・仕組みや土壌に見合った優秀さを見に付けてくれないと役に立ちません。そこで自社の色に染めるために、研修を実施します。

それでは研修を受ける個人にとって研修はどの様な意味があるのでしょうか。

一つは、研修をきっかけに、組織における自分の存在価値を高めることの大切さに気付くことだと私は思っています。組織に属する身であるならば組織の色に染められるのを恐れるのではなく、積極的に組織の色に浸かり、その組織の中で、自分の存在価値を高める。つまり組織にとって必要不可欠な存在になるのです。そうすれば自分本来の色を組織に出すことになるし、組織を自分色に染めているのかもしれません。

営業で成績を上げる、補佐として誰かを支える、新しい分野の調査研究をする、今までの仕事を振り返り分析する、後輩を育てる…、武器は何でも良いのです。存在価値が高まると居心地は断然良くなります。企業にとっても自分にとっても良いことです。

もう一つは、自分を成長させることです。長い人生や職場生活を楽しく過ごすためには、自分中心の人生設計が必要です。でもそのためには実力を付けないと様々な壁は突破できません。そのために研修を大いに利用します。人間が経験できることは長い人生でも限られています。先人に、講師に、他の参加者に学ぶことはとても重要です。

今はインターネットで多くの情報が瞬時に手に入りますが、情報を手にしただけでは実力アップにはなりません。それどころか情報に振り回されたり、頭でっかちになってしまいます。得た情報を深く読み込んで自分のものにし、それを人にぶつけて議論する。その中で人は成長します。議論できる場面も研修は提供してくれます。

自分を磨くことは一時のことではなく生涯出来る、すべきことだと私は思います。諦めないでしぶとくこれからの人生のために自分を私も磨いていきたいと思っています。

 

 

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