厄介なコミュニケーション強化研修

いつ頃からかは定かではないのですが、「従業員のモチベーション向上」というお題目が唱えられることが多くなりました。そして“やる気”にスポットが当てられるようになりました。しかしやる気を発揮させるのは研修では難しい。

人がやる気を起こすポイントは様々です。それをピンポイントで研修に参加している人に合わせて見つけるのはほぼ不可能です。そこで色々考えた中で、比較的万人に共通している切り口が「人と心が通った時にやる気が出てモチベーションは向上する」でした。その結果、盛んになったのが「コミュニケーション研修」です。

他者と心が通うには互いを知ることが必要で、そのためには積極的に関わっていくこと、つまりコミュニケーション力が求められるという論法です。しかしコミュニケーションは言葉にすると、“数文字”のものですが、これを指導するのも、体得するのも難儀です。研修では、「考え方」、「持つべき心持」、「スキル」、「方法論」を理解してもらった上で、実際に出来る段階にまで持っていかないと始まらない。まさに講師泣かせの研修です。

小さな子供でも周囲とコミュニケーションは取っている、そんな「“当たり前のこと”、それを改めて考え、実施する」のが研修ではとても厄介なのです。それに加えて、更に厄介なことに、周囲との関わりに不慣れで免疫力の弱い世代がビジネス社会にどんどん進出してきます。それに共通言語や共有する話題を持てない世代間ギャップもあります。でも何よりも、私自身が周囲のコミュニケーションにそれ程に拘らなくて良いのでは?と思い始めたことが一番の厄介です。

でもコミュニケーション研修は人気者で、私自身も「コミュニケーション力の高い講師」という評判を得ていて、発症する前はあちらこちらの企業から声が掛かり、てんやわんやの厄介満載の渦の中で切磋琢磨していました。でも人気者であるには訳があるでしょうし、皆さんも興味が高いと思いますので、もう少しとり上げていきます。

 

 

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