説得力
家人は私がこういうのもなんですが、頭の良い人です。本好きで、我が家は私が右に左にとヨチヨチと歩くスペース以外は家人が購入した本に占領されつつあるかのようです(大げさですが)。分らないことを質問すると、存分な知識の中から面白おかしく話しをしてくれます。
家人は元々話し好きなので、一つの話題をあれこれ議論するのも大好きです。私には足元にも及ばない知識や情報量です。時々この年齢になっても、出身大学の実力差を思い知らされます。そんなこともあり若干コンプレックスを感じていたのですが、この連休中にそれが少し払拭できました。
それは家人には「人を納得させたい」という気持ちというか、「人を説得する」という行動が無いことに気づいたからです。色々なことを知っていますが、それらの知識や情報を使って人を説得することは下手なのです。世の中の原理原則や最新の情報、それらを人は皆十分知っていると思い込んでいるのです。それらを理解できない人や、興味がない人もいることが理解できないのです。
それで今回分ったことがありました。彼は文章を書かせても大変上手ですし、論理的ですが、その中に対象者が見えないのです。誰に向かっているのかが、分りにくいのです。
片や私は、彼に比べると理論的でも知的でもありませんが、訳の分らない内容でも人を納得させる強い説得力と言うか、勢いは持っています。そう考えれば、これからニコイチで生きていくのには良い連れ合い同士だと実感しました。
ここまで書いて、「これじゃ、只のおのろけ?」と思いましたが、私にとっては、よき気づきだったのでこのままいきます。私は人から理解されたい、認められたいという傾向が強すぎますが、反面それを実現するためにこれまで多くの人と接してきたと思います。それは私の数少ない良さですので、これからも大事にしていきたいです。そして家人の良さを大いに活用して、これからも人と人との繋がりを強化したいです。