関心を持つこと
「この頃健康というか体についての記事や情報が多いね」と言った私に、家人が「この頃というよりも、この数年は随分多くなっているよ」と応えました。
「先行き不透明だし、不景気やデフレで経済も気持も縮こまって、多くの人がリストラや会社存続に対する不安を感じている。体を壊しては元も子もない、元気でさえあれば何とかなると思うようになってきているんじゃないかな。健康不安を解消する情報に対して関心が深まっているから、その手の記事や情報が増えているんだよ」と話を続けます。
けれども、私がそれらの記事を多く感じるようになったのは、ここ一年ぐらいです。同じように新聞を見ているのに、「この差は何か?」と思いました。それが関心の持ち方の違いです。
人は自分が関心のあることに目がいくのです。もっと言えば世の中にはたくさんの情報が溢れていますが、関心を持たないことには、目も気持ちも向かないのです。
情報だけではなく、人にも同じことが言えます。その人に関心を持たないと、目の前にいても自分にとっては透明人間と同じなのです。関心を持つとその人の本質や姿が見えてきます。そうでないと、自分の勝手な解釈でその人を見て、本来の姿を見ないことに繋がります。
関心を持つこと・・・簡単そうで、時間も体力もかかることです。でも関心を持つと世界が広がります。関心を持とうと思うと、興味の柱が高くなり、自分勝手な思い込みが減ってきます。そうするとギュッと色々なものが見えてきます。
それでは関心を持つにはどうしたら良いでしょうか?これが難しいのです。
私はまず今の自分の周りにある事象に「素朴な疑問」を持つことを心がけています。皆さんも周りを見渡してみてはいかがでしょうか。思いがけないことに気づくかもしれませんよ。